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感想 憂国のモリアーティ16巻(竹内良輔 三好輝)

憂国のモリアーティの最新刊の感想を、ツイートしようといたしましたところ。
予想より長文で我を忘れておりました。
これはnoteの方が読みやすいのでは?
おや? それでは普段ツイートしている本やら漫画やらwebマガジンやらの感想も、noteに載せてしまえばよいのでは?
と、いうわけで掲載してゆくことにいたしました。
Twitterと同内容です。
……。普段は、こんなに長文でもなく理性もあります。


ホームズの宿敵、モリアーティ教授を主人公とした漫画。
今巻ではライヘンバッハから2年後の、「空き家の冒険」事件です。
帰還したホームズ。しかし、モリアーティ教授もまた帰還したのだった。
恐れ入りますが、正気を失っております。

アルバート兄様……!
アルバート・モリアーティ兄様が好みすぎる!
別に正義を愛するからテロリストになったんじゃないんだこの人!
あえて言うなら信仰心が強すぎた人?
正しさを愛してるわけではない。正しくないことに耐えきれないだけなんですね愛しい。
1番不器用なのこの人じゃん。

神の前における平等=正しい
それを前提としたヴィクトリア朝の階級社会=正しくない
上流階級の貴族の長男である自分に向けられる態度=正しくないことを強制する欺瞞
結果、愛と称賛と輝かしい未来を持つこと自体が不安でたまらない!
めんどくせえ孤独を抱えた少年期!続

そこに現れたウィリアムは誘惑の蛇ですが。
アルバート兄様にとってはメシアですよこれ。
っていうか、家族を皆殺しにする計画、結構長いこと練ってますね。練っていたというか決行できなかったんですねコレ。
こっからウィリアムへの心酔が始まったんだなあ……。
でもアルバート兄様が、自分が悪魔(誘惑の蛇)だと思うのスゴいわかります。
ウィリアムは虐げられる側でしたから、殺人とそれからの犯罪卿活動(テロ)も、「必要に迫られて」ではあるわけですよ。
アルバート兄様、別に必要ではなかったですからね。「精神的に耐えきれなくて」である。

これを考えると、アルバート兄様とウィリアムがルイスの手を汚したがらなかった理由も明白じゃんですよ。
ルイスはお兄ちゃんたちに着いてきただけで、選択したかどうかビミョーなんですよね。選択した気でいたけど選択肢なかったくね?
だからこそ、兄達の共依存関係から離脱しましたし。


兄達側が自分を無垢においておくことで、共依存の支えにしているのに気づいたから離れた気もします。
これからも兄達の共依存は続きそうですね。ハッスルハッスル。

後、マイクロフトとシャーロックって顔は似てますね。
「兄貴は甘くはねぇぞ」って言うときのシャーロックがどこか得意げでかわいいなー、とページをめくったら羅刹がいました。
マイクロフト怖い。


ご清聴ありがとうございました。

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