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偏愛少数派 反あんこ一揆

私は、あんこが好きではありません。
嫌い、ではない。食べられない。苦手。

あんこ、と一口に言っても、いろいろなあんこがあります。
小豆あん(ここに粒かこしか論争もある)、白あん、ずんだあん、うぐいすあん…。
他にも、野菜系の、かぼちゃあん、さつまいもあん。
洋風だと、チョコあんなどなど。

たくさん種類のある中で、私が、美味しく食べられるのは、かぼちゃとさつまいも。
白あんは、私のハードルのあちら側のものとこちら側のものがあります。
チョコあんは、チョコが大好きだけど、食べられない。

でもね、

和菓子は好き??って聞かれると、困るわけです。
何が和菓子の分野に入るかは分からないけれど、和菓子分野だと思われる、抹茶は好き、おもちも好き、求肥なんて結構好き。
お団子も好き。
出身の愛知は、みたらし団子文化があるのか、子どもの頃は、週3回は食べてたかも…というくらい好き。

和菓子は、好きなものもたくさんあるのです。

そして、そこで知っていただきたいことがあります。
この「特定のものが好きで、あんこが食べられない和菓子好き」に、世の中には、トラップが仕掛けられているってこと。

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たとえば、おはぎ。
小豆のおはぎは、当然、選択肢に入らない(入れられない)けれど、黄粉と餅は好きなのです。
きなこおはぎ…これ、小豆おはぎに黄粉たっぷりの場合と、もち米に黄粉のみの2種類存在します。
なので、聞くわけです。

「これ、あんこ入ってますか?」

8割方、玉砕です。
え、あんこ入ってないおはぎって何?って感じの顔をされることもあります。
そうでしょう、そうでしょう。
おはぎ売っていらっしゃるんですから。
世の中のおはぎは、小豆ともち米のことでしょう。

同様のことは、いろんな場面で起こります。

クリーム大福。
イチゴとクリームを求肥でくるんだ大福。
大福を二つに割って、真っ白なクリームといちごの鮮やかな赤い断面を見せて飾ってくれています。
とっても親切。
でもね、そこに白あんが潜んでるかを見抜けない。色が…一緒で…
そして、あの言葉。
「これ、あんこ入ってますか?」

抹茶パフェやあんみつって、あんこがポコッと乗せてあるだけなので、食べたいときは、「あんこ抜き」を注文します。
その時点で、あんこ抜きですか?と確認されますが、「はい」と押します。

あんみつは、あんって言ってるのに頼むなよって感じだと思うんですが、白玉団子のもきゅもきゅも、シロップ漬けの杏も愛してるわけです。

抹茶は、特にあんこと仲良し。パフェにとどまらず、ゼリーや市販のお菓子でも、あんことともにいることが多い。

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最近では、ケーキ屋さんで、だいたい、「じゃぽーね」とかいう名前で、抹茶のケーキがあったりします。
すごくキラキラしておいしそう…いい…みどり…
でも、断面をよーく見ると、うすーく黒い断層があるのです。
これが、あんこだったりするのです。
なので、慎重に説明文を読みます。が、書いてない。

そして飛び出す「これって、あんこ入っ…」

口癖かのように聞くのです。私たちは。(急に仲間の登場)

「これ、あんこ入ってますか?」って。

せっかくの楽しい甘いひと時を、あんこで落ち込みたくないのです。

草餅って餅なんだから、よもぎを練りこんだ餅でいいのです。
丸くなってるから、安心したら、よもぎ大福だったりするのです。

クリーム大福も、あんこが食べたい人は、イチゴ大福を食べるでしょう。
あんこ食べられない族にも、甘い至福を…

(子どもの頃は、生八つ橋は、離れ離れにして食べてました。ひどいね。)

あんこを毛嫌いしているわけではないのです。
日本の伝統菓子を否定しているわけでもないのです。
むしろ、私は、普段、着物も着たり、和の文化に興味があったりするのです。
好きなんです、和の文化。

あんこがなくても、和菓子が好きな人がいるんです!!

何もかも、あんこを抱かなくていいのです。
あんこを抱いてない、和菓子も好きなのです。
もなかも、どら焼きの皮も好きなのです。

ただ、それを叫びたかっただけのnote。
でも、きっと、この偏愛少数派は、いると信じて。

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美しい練りきりの世界も大好きです。
写真集とか眺めるくらい。
一度、美味しい~って食べた上生菓子があります。

こちらでいただいた「青梅」
また、食べたいなぁ。

…あんこ食べられるようになりたい。

ありがとうございます!