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孔子の時代の北辰は?

 一昨日借りた本のうちの一冊は、『面白くて眠れなくなる天文学』だった。その内の24〜30Pは、「北極星は移動する?!」である。
 我々が今見ている北極星と、ギザのピラミッドの時代では、北極星となる星🌟は違うということのようだ。

28Pの図

 地球🌏が、地軸を中心にふらついて?いるから…なんだそうだ。
 この図によると、ギザのピラミッドを建設していた紀元前2500年頃の北極星は、りゅう座α星ツバーンで、現在は、こぐま座α星、さらに、11000年後はこと座α星ベガになるんだとか。では、約2500年前の孔子の時代は、どの星🌟だったんだろうか?
 『論語』為政篇の第一章は、

北辰に向かってお辞儀

 先生は言われた。「政治を行うのに徳によったならば、北辰(北極星)🌟がじっとその場にいて、他の多くの星🌟が、これに向かっておじぎをするように、調和がもたらされるだろう。」

 これは、『完訳論語』(井波律子)による訳だが、宮崎市定の解釈は、

 為政以徳の四字は恐らく古語で、有徳の君主の政治のあり方を言ったものであろう。そのような君主は別にあくせくと動きまわる必要がなく、百官や人民が君主の意を体してそれぞれの業務に励むものなのである。そのさまは、宇宙の星が北極星を中心として回転するような状態さながらである。

 昔の人の解釈は、味があるね😃💕。

           🐻

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