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社員をサーフィンに行かせよう



すげーおもろい。パタゴニアの創業に纏わる経緯や理念、現在までの歴史、それらを分かりやすく解説することで、現在地球が抱えている環境問題に対しての考えを述べていた。

愛で溢れた会社ってこういうことを言うのだろうな。政府を変えるためには消費者を変えなければいけない、つまりその中に社員も含まれており、パタゴニアは社員をとても大切にしている会社ということが伝わった。実際の現場の声は異なるかもしれないが。

元々は愛する自然とクライミング仲間のために、必要な備品を作るところから始まったパタゴニア。その部品は自然を汚さない、傷付けないということを意識して作られた。そういった点が会社の理念になっていったことがとても美しいと思った。それから、パタゴニアのカタログに登場する人物、それらには全くモデルが使われることがなかった、登場するのは現場のクライマーたち。実際に使用した感想など、クライマーたちの生の声を届けることで、商品の紹介としていた。信用をブランドや流行で買わず、もっと根底にあるもので培っていたように感じた。
一つ一つが緻密に考え抜かれた会社であり、ブランドのパタゴニア。会社という枠だけに留まらず、自分の人生観を変える大きなものに出会えたような、とても魅力的な要素が溢れた作品だった。

『貧乏人に安物を買う余裕はない。』
『ビジネスを手段として環境危機に警鐘を鳴らし、解決に向けて実行する。』
『危険を伴うスポーツから学んだこともある。限界を超えてはならないという点だ。ギリギリまで行くのは構わない、そもそもその瞬間を求めているのだから。自分に正直であらねばならない。同じことがビジネスにも言える』
『課題に立ち向かう際は、美しさのことなど考えもしない。考えるのはどう解決するのかのみだ。だが最後に到達した答えが美しくなければ、間違いなく、なにか失敗している。』
『流行は今現在のみのものだが、芸術は永遠だ。いや、流行は過去に対する反応であり、時代遅れにならざるをえないとも言える』
『大きな成果をあげている米国企業のCEO(Chief Executive Officer)について調べたところ共通点がひとつ見つかったー手を動かすのが好きだということだ、自分で考え、解決できる自信があるわけだ。』

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