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オーダーウクレレへの道〜9〜

七里ヶ浜ウクレレスタジオのウクレレルシアー三井 達也さんにウクレレをオーダーしています。通称「ミツレレ」です。

ルシアーというのは、「弦楽器製作家」のことを指すようです。なんかかっこいいですよね。
ということで「ルシアーもの」をお迎えするまでの経過を綴っています

さて、ボディも完成し、次はネックです。

ヘッドの形のデザインも素敵です。
使い込まれた工具(切出)がかっこいい!

ネックはマホガニーです。
ネックは410スケール。少し長めでお願いしました。
ネックの長さは、弾きやすさや全体のバランス、弦を張ったときのテンションにも影響してきます。
スケールが長いとよりハリのある硬めの音になります。短いとハリの柔らかな音になるようです。

今までテナーサイズばかり弾いているので、少しテンション高めで、フレットの幅も広めにしたいし、ハイポジションも押さえやすくしたいというオーダーでした。
もっと長くする選択肢もあったのですが、全体のバランスも考えて、410スケールにしました。

三井さんのウクレレは、通常はネックに芯を入れるそうですが、今回は太くて柔らかい音が出るようにお願いしたところ、トップの板は薄めで、ブレーシングは細め、ネックの芯は抜きましょうとのことでした。
どんな音が鳴るのか今から楽しみです!

それにしてもネックの握りの部分は手作業で削るんですね。職人技が光る部分です。

使い込まれた切出がかっこいい。
このウクレレのシリアルナンバーはまだわかりませんが、三井さんは、すでに500本以上ウクレレを作られています。そのコツコツ積み上げてきた努力の証が、この切出に汗となって染み込んでいるように思います。

工房に見学に伺ったときに、ウクレレを作るときに何を大切にしているのかを質問させていただきました。
そのときに、決して無理をしないこと、体調も含め自分自身を大切にするということをまず第一にしているというお話を聞かせてもらいました。
決して焦らず、驕らず、日々できることをコツコツとやり続ける意思の強さや人としての軸というか芯の強さを感じました。「この人の作るウクレレを弾きたい」そう思わせてくれるお話でした。
工具のひとつひとつから、三井さんのお人柄が滲み出ていますね。

ネックとボディがジョイントされました。
いよいよウクレレの形になってきました!
早くお迎えしたい気持ちと、もう少しこの過程を楽しみたい気持ちとでいっぱいです。

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