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「後日談(緑黄色やさしい)」

れもんがね、衣紋掛けみたくエモいこと連投してくれたもんだから
地球と並行になっていたぼくは屹立した
It's real

まるで朔太郎のごとく語句のまにまに遠く緑黄色、花が咲くだろう
あるいはTHE MICETEETHでは遠すぎる、って言える間
hurry,hurry,梶井 あの丸善はもうほろびたけど
マルゼンスキーみたくなりたかった
エイドリアンなんて呼ばない
外国産でもなんだっていい、にほんごでさえあれば
第4コーナーを曲がって残り何ハロン
詩は運ばれてゆく
どんぶらこっこと、種は目玉焼きのなかへ上手に着床する
胞衣を横目 十月十日巡礼
やさしいだけじゃ生きていけないし
強いだけでは生きる資格がない

明日、世界が滅びるとしても
 あなたは
リンゴ・スターの息子が「誰?」と言われながら一滴たりとも涙の出やしないオアシスで太鼓の達人と化す未来をみる
、と
開高健が「人生!」と叫びながら入ってきて
「詩!」と言って出てゆく

スピーカーから天使が散らばってはじけて
あるものは沈黙のさなかを走りすぎ
またあるものは分け前を太っ腹になすりつける
祇園精舎に生ったジャックとまめまめしい記憶の奥のほう
ピノキオの山とゼペットじいさんの里は何かしら大きな腹の中ではっこうしてゆく

わたしたちは
緑黄色のどこにもお邪魔していないが
ついつい足以外を崩してここへいる
見上げた天井に狂騒の顔など書いてあっただろうか
てっぺん、ぐらりん
とっぴんぱらりの、空



 

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