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"choir"voice.2「つなぐと星座になるように」

"choir"voice.2「つなぐと星座になるように」
act:竹垣伯羽 / chori / than

2022年5月13日。
13日の金曜日、おまけに仏滅、さらに外は雨。ジェイソン・ムラズとかジャック・ジョンソン(これはちがうな)な気分。

イベントタイトルは、もとは雁須磨子の漫画からだけど、
去年nanoでthanとご一緒したとき、
「(自分は)いろんな星を描けたとはおもうんですが、
はたしてそれが星座になったかな」と喫煙所で感想戦したのが伏線になっている。

◆竹垣伯羽
eureka伯羽くん(本名)は「もしや楚漢戦争(いわゆる項羽と劉邦)の
項羽、項伯から親御さんがとったん?」って訊いたら「なんとなくらしいです」で、由来としては、なんやそれ、でもちょうかっこよかった。
この世代(約20歳)でマーシャルにリッケン弾き語りはそうとう珍しい。
ライブ後、「asayake no atoとか余類と一緒に観たいなあ」って話したら、
すごくひびいてくれて(もともと好きらしい)「やっぱり!」。
尺長めの4曲、30分ステージだったけど、歌詞のなかへ4月や8月、季節のニュアンスが多くて、それがものすごくことばも歌も譜割も立っており「最高やん」「ぼくと契約して(年齢差的には息子でもありうる)(それはともかく)仲良くなろうよ!」でした。うずらたまご仲間やでな。
バンドでもソロでも、夏が終わるまでに絶対呼ぶ。
観てて聴いててものすごく「ああ、彼とこういうブッキングすてきだな」って、
イマジネーションが次から次へと浮かんでくるのはほんとよきよき。

◆chori
あ、自分です。
きょうは伯羽くんやthanへのオマージュ3編込の7編。
顎関節症が完全には自然治癒してないので(4月30日もそうだったけど)
多少やりかたを変えつつ、ベーシックなアカペラ、ポエトリー・リーディング。
でも、「これやで」はぞんぶんに出せた。
さらにアクシデントで朝、下の奥歯が謎に両方すこし欠けたけど、務め上げたとおもうし、
実際、この2月から約3ヶ月で50編以上新作書いてて、そのおもしろさが伝わったんじゃないかな。
もともとぼくは滑舌はいいほうで、発声は喉メイン(腹式呼吸は不得手)。
そこにおける小細工(よくもわるくも技術でごまかす)詩人だけど、
ええじゃないか音頭ってかんじです。

◆than
4人編成、でもひとり(同い年の柾くん)は踊り手なので、実質楽器は変則3人。
しかしもう、「than=音すごいでかい」ってイメージもあるとはいえ、
ぜんぶちゃんと突き抜けてくる。ことばも粒もぜんぶ。
耳が痛まないなーって。そこはトクラ(PA)もナイスオペだったし合作。
本来のメンバー数が多いのと、各々の世代や入れ替わりもあるので、
正確に直列の先輩ってかんじではないけど、thanのあいだだけで4杯飲んだ。
あと、意外な発見として、きょうはPUB VOXhallオーナーまこちんが照明やったけど、
これがちょっと嘘みたいにハマっててすてきだった。
(客席レべルでは目潰し遣いすぎぃ、とはややおもったけど、わかりみはある)
でもそれがただの手癖や90年代の残滓じゃなく、ちゃんと「きょうのthan」のものだった。
剣道には「残心」という概念があって、ふっとそれをおもいだした。
重厚かつ、鋭利。
すばらしいデイリー。

※なるべく自分のブッキング日の感想は書こうとおもいますが、
常にできるかは確約できないので、そこはご海容くださいー。

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