「フィードバックプラクティス」

万国旗 アントニオ猪木
「元気ですかーーー!!!」
卍固めは汝がため、日本語は交通渋滞中、雁字搦め
1、2、3、ダーといったところでYESには変換できず長州はそこにいる
滑舌わるいんだ、ごめんね 着飾ったうえ、知らざあ言って聞かせやしょう
蛤御門の変 鴨川 トロンボーンの向こう
小声でポケットをさぐるコロンボ
オンドは華氏61度 河原乞食を古事記と読み直せばきっと
倒叙ミステリに収束してゆく36の夜

最底辺からてっぺんにまでいけるわけない未来
あなたはすこし微笑んだ
主導権握れないエンダーのゲーム
寝転んで殺し合うコロシアムがいまここで音になる
際限ねえ、まいってんだ、いま言ってるのはどんなことばかな
ばかばかしくおもえてしまうけど仕舞えない
フィードバックプラクティス

つっかけたサンダルの感覚も
迷子になった아이고 それが最後
Sometimes I go 午後の曳航
フィクションのなか聴く音楽はやけに耳にあたたかかったな
かたちをつむぐこと とっくりときみの意思なら死んだろう
それが

最低限の味蕾
口の中、いい血がにじんだ
それは七色じゃないが、I of the tiger
ネコ科のフーダニット 風合いはここにあった
遠くの街を見晴るかすだけの目が欲しい
ああ、
いつになったら、いくつになったら、
理屈を跳び越えられるかな
殺風景ななか
暮れなずむ街をみた

密室殺人のトリックを横目に
ドリップコーヒーの湯気にまぎれている

つまらないこと、たくさん抱きしめたよ、つまりは最優先の議題
以外、知らない、死にたい、未来、期待なんてしていない
フィードバックプラクティス
フィクションのなか聴く音楽はやけに


   

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