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「類友の法則」って、、、なに?

「類友の法則」ってあるじゃないですか。

「類は友を呼ぶ。つまりは似た者同士、引き寄せ合うんだよ」

って法則なんですけどね。

これ、おかしな法則だと思うんですよ。

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たとえば、AさんとBさん、そしてXさんがいたとします。

で、AさんはXさんが大好き。

でも、BさんはXさんが大嫌い。

AさんとBさんは仲良し——って関係だったとしますね。

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これを「類友の法則」に当てはめると——

Aさんは、Aさん自身を好きだからXさんも大好き。

Bさんは、Bさん自身を嫌いだからXさんも大嫌い。

ってなるんですけどね。

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じゃあ、自分を好きなAさんと自分を嫌いなBさん。

なんで仲良しなん?って話になるんですよ。

「類友の法則」に当てはまらないじゃんって。

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自分を好きなAさんの中にも、自分を嫌いなBさんの要素はある。

自分を嫌いなBさんの中にも、自分を好きなAさんの要素はある。

そう言う人もいるかもしれません。

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でもね、こういうケースにありがちなんだけど。

BさんがAさんにXさんのことを愚痴るじゃないですか。

そしたら、だいたいAさんに諭されるんですよ。

「Xさんにもいいところはあるんだよ」とか。

「Bさんの、Xさんに対する捉えかたを変えたらいいよ」とか。

そんなことを言われるわけです。

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なんでBさんがAさんに相談したらそうなるの?

なんで諭されるの?

「わたし、そんなこと思ったことないよ」みたいなていで言われるんです。

AさんとBさんは「類友の法則」でつながってるわけでしょ?

「わかる」要素はないの?え?って思うわけですよ。

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AさんはXさんの良いところを見ているから大好きなんだよ。

BさんはXさんの悪いところを見ているから大嫌いなんだよ。

そう言う人もいるかもしれません。

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たしかに、見方や捉えかたを変えれば、好きも嫌いになる。

嫌いも好きになるとは思う。

でもね、好きなもんは好きやし、嫌いなもんは嫌いなんですよ(笑)

その本質は変わらん。

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てなると、結局は「好きだと〝思ってる〟から好き」なんですよ。

「嫌いだと〝思ってる〟から好き」なんですよね。

類友なんじゃなくて、思いこみでしょ。

今でしょ、みたいに言っちゃったけど。

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この〝思ってる〟って感情の幅。

人が人にどれだけのことをして、どれだけのことをされたか。

それらの良し悪しの量で決まると思うんですよね。

これだけのことを相手にしたのに、これだけのことをされた。

その、されたことが嫌なことだらけだったら。

当然、相手のことを嫌になるのは当たり前のことですよね。

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で、思ったんです。

「類友の法則」はおかしいって。少なくとも万能な法則じゃない。

だから、誤用されることもある。

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結局のところ——

AさんはAさんやし、BさんはBさんやし、XさんはXさんなんです。

赤の他人です。類友でもない(笑)

AさんがXさんを好きなのは、好きだと思いこんでるからで。

BさんがXさんを嫌いなのは、嫌いだと思いこんでるからで。

AさんとBさんが仲良しなのは、仲良しだと思いこんでるからです。

みな、似た者同士、似たところがあるんじゃないってこと。

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嫌なことをされた人に、何も期待しないし何も思わない。

そんな姿勢で適度に付き合う。適当に付き合う。

これが最強な考えかたやなと思いました。もちろん皮肉。

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