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人はこうして歳をとる

今年は遅れた梅雨のせいで夏の期間が短い。年々時の流れが早く感じるようになってきた。

今日、久しぶりに親友と会って長話した。
出会って6年目になる。
出会った頃はキャピキャピしていた私たちも25歳になった。
2人で会う時の会話や行動も徐々に変わってきた。
お出かけや楽しいことが大好きで、明るくすぐに誰とでも仲良くなっていた親友は、昔と別人のようにかなり落ち着いてしまった。
初めて会った頃は幼稚園児だった親友の妹が今や小学5年生になり、小学低学年だった弟の方は中1になり好きな子ができたなどそんな話を聞くと時の流れを感じる。

周りの友達や知り合いが結婚したり、子供が生まれたり。2人目ができる子までいる。

昔、母が流行りのアイドルなどを観て「みんな同じ顔に見える」と言っていた。なんで違いがわからんのだろうなんて思っていたが、今や私もテレビを観て同じことを思っている。

新しい曲をあまり覚えようとしなくなり、カラオケで歌う曲はある時期から更新されていない。

夜勤明けは寝る間を惜しんで遊んでいたが最近はしっかり寝て夕方からでなければ動けなくなった。

昔はあまり気にならなかったがクマが濃くなってきた。


今まで大人が言っていたことがわかるようになってきた。
いつまでも若いと思っていたが、自分も歳をとるんだなぁなんて思い少し寂しくなる。
歳をとることやそれに伴う変化はなんとなく悪いこととして捉えてしまうが、歳をとって良い方向に変わったこともある。
それは昔より確実に生きやすくなった。
昔は親や他人の顔色を伺いながら生きていた。自分の意思ではなく親が敷いたレールの上を守られながらなんとなく歩いて無難に生きていた。そのため自分の人生なのに、なんだか他人ごとのようだった。
不自由さを感じていたがこんなものだと思いながら生きてきた。
また、学生の頃はグループであったり誰かと一緒にいなければいけない雰囲気がありそれが苦痛だった。
社会人になった今は、常に誰かと一緒にいなければいけないということは無くなったし、休日は会いたい友達や会い人に時間が使える。
去年、年が明けてから自分の中で急激に流れが変わった。自分で選んだ道を選択して新しい生活が始まり、大失敗もした。目まぐるしい一年だった。
かなり辛く痛い経験で、その時には後悔もしたが自分にとってその経験は無駄ではなかったと思う。辛さや痛みに相当する学びが得られた。考えや価値観が変わった。
そして他人に本当の自分を曝け出すことができるようになって、人との関わりが嫌いじゃ無くなった。
側から見れば今私が置かれている状況は同情する人もいるだろうが、私にとっては「自分が自分の人生を生きているのだ」と実感できている。こうして色々な経験をしながら人は歳をとっていくのか思うと、不安もありつつ少しわくわくした気持ちになる。

私の人生がようやく始まった気がする。人生は長く短い。もっといろんなものを観て感じて、いろんな人と触れ合い、美味しいものを食べて楽しみたい。

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