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2024.6.26 大切な思い出を守るための奮闘

昨日から能登半島地震の被災地でボランティア活動をしている私たちは、家屋の片付けを行っています。今日の活動では、多くの家具や生活用品を廃棄しなければならない場面がありました。特に心苦しかったのは、タンスの中に大事にされていたであろう着物や思い出の品々を処分することでした。被災者の方々にとって、ひとつひとつのものに込められた思いを大切にしなければならないと改めて感じました。

今回初めてボランティアに参加された方からは、現地での復興の遅れを強く感じたとお話を伺いました。多くの家庭がいまだに水道が復旧せず、風呂に入れず、料理もできない状況が続いているそうです。地元の方から「いつまでこんな生活が続くのか、心が折れるどころではなく、もうぐちゃぐちゃ」と話されました。復興に向けた動きが見えないことで、心の支えを失っている様子が伝わってきたと言います。

また、そのボランティアさんは、町の中をトラックが走り回り、重機が動き、至る所でボランティアが活動している光景が見られれば、被災者の方々も励まされるのではないかと感じたそうです。しかし、今回お手伝いをしたお宅の近くではそういった雰囲気が感じられないとのことでした。壊れた家はそのままで、水道も出ず、雨漏りや家の崩壊を心配しながら過ごす日々が続いています。風でビニールシートがバタバタなびく様子が、復興の遠さを感じさせると話されました。

私たちボランティアは、被災者の方々の思い出を守りつつ、少しでも早く安心して生活できる環境を取り戻せるよう努力していきます。現地の方々の気持ちに寄り添いながら、引き続き全力で支援活動を続けていきます。

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