【婦人科手術を受けてからの道②術後二日目】

夜は相変わらず数時間に一度ナースコールで痛み止めを追加してもらう。

病院は毎回担当の看護婦・看護師さんが違うので、何度も同じ事を言わないといけないのが面倒くさい。（でも大事

夜中にやっぱり痛くてナースコールをしたのだが、来てくれた看護婦さんが初めて見る方で（夜の担当の方とも違う人だった）、ボタンをなかなか押してくれない。（なんでー

麻酔科の先生は「自分で押してもいいですよ」っておっしゃっていたけど、看護婦の方はいつも「追加したくなったら言ってください」というので、なんとなく自分で押すのが心配になり、看護婦さんにおまかせしていた。

なにかを確認してから戻ってきて、押してくれたのだけど・・・

いつもは押すとカチッと音がしてからすぐにすぅーって冷たいものが背中に入っていく感覚があり、しばらくすると痛みが引くという流れだったのに

すぅーって入ってきてなくない？？？？？

そういえばカチって音を聞いた記憶もないな・・・。うーむ。

でも聞いてもいないのに、「ちゃんと目盛りが変わっているので入っています」って言ってたし・・。うううむ。

だけどやっぱり痛みが引いていく感じがまったくない。やだやだ。

仕方がないので、もう一度ナースコールをしたら、夜の担当の看護師さんがいらしてくれた。

入っていないんじゃないかなと思うんですが、確認してもらってもいいですか・・・。

見てもらったら、ちゃんと押せてなかったみたいで、もう一回押してくれました。カチっもすぅーも来た！よかった。。

痛みも若干ましになってきたし、昨日足マッサージ器が取れたことで動きやすくなったし、昨晩より断然快適な夜だった。

朝になって、少し余裕が出てきたせいか、朝起きたのに起き上がることもなく、トイレにも行かず、顔も洗いにいかないのがとても不思議に感じる。朝が来たのに、来てないみたい（？）。

朝の看護婦さんに、「お水飲んでもいいですか？」って聞いたら、あっさりオッケーでたので、手術前に「なかなか買いに行けないだろう」と買ってきておいたお水をとってもらって、一口飲んでみる。

・・・蘇るわ。。。

点滴してるから水分は足りているんだろうけど、潤い感が実感できて嬉しかった。

うれしかったことがもう一つ。
朝ごはんから食事が来た！いいんだ！わーい！

でも水分だけだった。うすーいお米の汁みたいなのと、お味噌汁（具なし）。牛乳。
それでもやっぱりうれしい。

牛乳はいやだ、ヨーグルトがいい、なんて言っているご老人を聞きながら、もうなんでもいいから起き上がって食べられる喜びを味わう。
お米の汁（？）とお味噌汁はスプーンでゆっくり飲んでみた。
全然食べていないから、胃がびっくりしたら嫌だし。
でも牛乳はなんだか心配で飲まないで終わりにした。

午前中、看護婦さんが身体を拭いてくれた。温かいおしぼりをたくさん持ってきて、拭いてくれたら、とてもすっきりして気持ちがよかった。どんな姿なのか、自撮りしてみたら髪の毛なんかジャイアントな鳥の巣みたいになっててびっくりしたけど、梳かす気力もないし、また人の手をわずらわせてまでブラシを取るのも大変だからそのままに（爆

実はこの日は熱が少し上がってしまった。３７度台後半。
まだ気が焦っていたから、本当は昨日断念した歩行練習にリベンジしたかった。
看護婦さんにもお願いして「熱が少し引いたらやりましょうか」って言ってもらったけれど、熱は全然下がらない。

でも痛みはすごーく楽になって、麻酔が効いてるときはほとんど痛みなんか感じないくらい。だからこそ歩く気持ちは満々なのに、熱が下がらないから歩かせてもらえない。くうう。

仕方がないので寝っ転がったまま、なんとなくNetflixとか見ながら過ごす。いい加減お尻とか背中が痛いんだけど、横向きになるとお腹が痛いし違和感あるから、結局上向きのまま。

体制をいろいろ変えたり、手を伸ばして携帯の充電コードをひっぱってこようと思ったりしているときに、ふと気がついた。

この麻酔の袋、小さくなってきてるよねえ。。。

なくなったら新しいバッグにしてくれるの？？？それともこれだけ？
ずっと麻酔してるわけにもいかないし。どうするんだろう。

今ごろ気づいたけど

今日は痛みがほぼないとか余裕かましてたけど、これはそもそもずっと麻酔入ってて、最初からハンディありの痛み（！）だってことなのか。。（お手やわらかな痛み。。

じゃあこれなくなったらどうなるんだろう。。。（恐怖

よく見たらもうあんまり残ってなさそう。

急に麻酔がなくなったあとの事が怖くなった。
３日したら痛みはよくなるって先生言ったけど、まだ二日目だよ。
急に悶絶級の痛みとかきたらどうしよう！！

ビクビクしながら、あまり考えないようにニンテンドースイッチとかやってたんだけど

案の定午後切れたみたい・・・
夕方くらいからなんだかズキズキが痛くなってきた。。。

よく見たら、バッグ空っぽだった。（サヨナラ〜

痛かったら痛み止めしますねって言ってはくれているけど、そんな飲み薬とかで対応できるくらいの痛みなのかな？これ。

夕飯も流動食オンリーだった。

またまたお米の汁（？）と、野菜ジュースと、小さなパックの何かが来た。

よくみたら、クリームシチューだかの生暖かいドリンクだった（うえぇ
クリームシチュー味のさらっとした生暖かい飲み物。

とにかく腸閉塞予防大事なので、流動食とはいえ、全部

噛みます！！！！！

いままでエア咀嚼してたんだからね。

味のあるもの咀嚼できるとかすごい進歩よ。

お米の汁ひとさじを数十回カミカミ。

クリームシチュー味の生暖かいものも、カミカミ。
ストローで紙パックから飲むのに、味がシチュー。
変な感じ。

しかし最初はバカにしてたクリームシチュー味のドリンク。

久々のお食事（味だけ）だったせいか

美味しかった・・・。

バカにしてごめんなさい。

流動食ばかりなのにカミカミしてるもんだからやたらと時間はかかったけど無事お食事は済ませた。

しかし食事の最中からすこーーーーし痛みが増してきちゃってて。

食事を下げにきてくれた看護婦さんに伝えて、痛み止めくれるか聞いてみる。

てっきりなにか飲み薬くれるのかと思ったけど、点滴に足すタイプの痛み止めを持ってきてくれた。

はあーこれですこし楽になるかな・・・。

なるかな・・・。

なるのかな・・・。

ならないな！

全然痛み減らないんだけど！

これがハンディなしの痛みなのか、っていうくらい、硬殻外麻酔が切れた跡の痛みは半端ない。（それでも術後すぐとかはこんなもんじゃなかったんだとおもうけど。

半端ないというか、

容赦ない。

すごいリアルに痛い。（出川かｗ
思い込みかもしれないから気を紛らわせようと思うけど、どう頑張ってもその事を考えちゃうくらい痛い。

点滴、弱いよーーー・・。

看護婦さんに訴えたら、少し強めに出してくれたり調整してくれたのだけど

全然かわらない。

ほんとに入ってますかー？っていうくらい変わらない。

そして衝撃の事実。

「６時間後にしか次の痛み止め出せないんですよー。」

え。　聞いてないよー。　（ひえええ

硬殻外麻酔は、１５分とか３０分に一回押してもよかった（押さないけど

点滴も飲み薬と同じ扱いなの？？？

仕方がないので、冷や汗かきながら６時間をやりすごす。

もうなにも考えられない。

考えられるのは、

６時間後が何時なのかだけ。

夜中になっちゃうけど、ぜっっったいにナースコールするんだ！という決意だけを支えに時間をやりすごす。

痛いよぉー。

消灯の時間になり、電気が消え、暗い中でとにかく時間がすぎるのを待つ。

やっと待ちに待った６時間が過ぎた！

看護婦さんを呼び、さっきのが効かなかったことを伝えると、じゃあ別の種類のにしますねと言ってくれた。

しばらくして戻ってきた看護婦さんが小声で
（同部屋のみなさん寝てるからね）

座薬になりました

とおっしゃった。。。

え。座薬ですか。。。

と思ったけど、まあ下半身の痛みだしね！近いほうが早く効くのかな！
とかポジティブに考えて。

座薬を入れてもらった。すごい久しぶりだわ。小学生以来。

ふうーこれで眠れるかな・・・。

眠れるよね・・・。

眠れるといいよね・・・。

眠れないねえええええ。

またぜんっっっぜん効かないんですが！

誰かー！助けてくれー！（涙

ダメ元でもう一回ナースコールしてお願いするけどやっぱり

「８時間後じゃないと次のお薬だめなんですよ」

絶望的。

このガンガン、どころか

ぐぁんぐぁんする痛み

１４時間も痛みが減らない。。つらいよ。。

全然眠れないし、全神経が下腹部に行く。痛みのことしか考えられない。

この時、地味にすごく精神的につらかったことがあって

お隣のご老人が、外科系の手術をなさった方で、痛かったのだと思うのだけど、

眠るとずーーーっと

いたい〜・・・いたあい・・あああいたいぃぃぃ〜

って寝言を言われるの。

わたしは、痛みから気を反らせたいのに、ずーーーーっと「痛い痛い」と繰り返されるのが気持ちに重くのしかかってきて辛かった。（その方に罪はない！

なので、気を紛らわせるためにイヤホンつけて音楽を聞いたり、瞑想でもしようかとひぃーふぅーと意識的に呼吸に集中してみたりしながらなんかレアな感覚でガンガンくる痛みを我慢する。

冷や汗もかき、ほんとにつらい。


実は、どうしてもどうしても、今夜を乗り切りたい事情があった。

明日は、

推しが、一世一代のライブをやる日。（爆

そのためにポケットWi-Fi契約してきたんだ！

少しでもいいからみたい（涙

復活しないと見る気にもなれない。

ふと、知人が手術前に送ってくれた聖書の一部を思い出す。
（私はクリスチャンではないんだけど・・）

「私達はしっているのです。
苦難は忍耐を、忍耐は練達を、練達は希望を生むということを。。」

そうか。。
この忍耐の時間の先には希望があるのかもしれない・・・・・。

もうこの痛みも含めての経験！
逃げ続けないで、痛みも全部自分の経験として残るように満喫してやる！

こうなったらわけのわからない「やってやろう」感が出てきた！

相変わらずイヤホンからは寂しげなクラシック音楽。「いたいーいたいー」のBGMはなるべく聞かないようにする。

あと何時間、あと何時間・・。時間だけを数えながら夜を過ごす・・・。

冷や汗だらだらだけど、なんかもう疲れ切ったのか、ぼんやりウトウトし始めた明け方。。。

驚くくらいスゥッッと

痛みが耐えられるレベルになった！！！

やっと呼吸が楽にできる！

ピークが過ぎたのかな。慣れたのかな。

わからないけど、そういえば麻酔科の先生がおっしゃっていた「３日目」。

ほんとに、３日目になったら、我慢できる痛みになるんだ。。

びっくりした。データってすごい。（そこ