まさにこれが戦い。 【婦人科手術を受けるまでの道⑩手術前日】
手術前日。
この日は朝から何も食べられない。
同部屋の方々がお食事する音を聞きながらOS1をチビチビ嗜む。。
栄養ドリンクもチビチビ飲んでいたが、全然おいしくないのでもう一気飲みすることにする。
午前中、麻酔科の先生との面談があった。エレベーターで移動し、なんやら広々としているけど閑散としたところへ行く。
手術室のすぐ脇の部屋だった。
明日はここで手術なのかー。
小さなお部屋に入り、麻酔科の先生とお話する。
硬膜外麻酔なので、背中から入れるチューブと背骨の模型を見せてくださる。
麻酔の痛みはほぼないらしい。
医療ドラマとか見すぎてるせいか、麻酔するとき痛いとか、麻酔したときに医療事故起きるとか、なんかずっと目覚めないとか、あるんじゃなかと思っちゃう・・・って友人に言ったら、「珍しいことだからドラマになるんじゃない?」って言われて、まあごもっともだなと思ったんだけど、「ほんとに大丈夫ですかねえ・・」って言ったら、「大丈夫です」ってあっさり言われた。
病室に帰り、また頑張ってOS1を飲んで過ごす。
OS1。。。
どんどん喉を通らなくなっていく・・・
これが苦痛第一弾。
OS1=スポーツドリンク味。(甘くない)
栄養ドリンク(アルジネートウォーター)にも、自慢気に書いてある。
スポーツドリンク風味!
これがもう・・・・
飽きるのよ (爆
なんかびみょ〜〜〜に味変したみたいな違いのあるスポーツドリンク味2種類を飲み続ける苦痛。
その間に飲むお水のおいしいこと・・・。
味がないってなんて素敵なの。。。
なんとかノルマの量を消費しようと頑張っている間に看護婦さんが持ってきてくれたもの。
それは・・・苦痛第二弾。
下剤(爆
マグコロールというパウダーを一袋。
これをお水で割って飲んでくださいとのこと。
うぇぇ。
これまた微妙なスポーツドリンク風味。
しかもよく溶けていないのか、なんか粉っぽい。
とりあえずもう辛いので、一気飲みして終わりにする。
(後からネットで見たら、1時間くらいかけて飲むとか書いてあるんだけどよかったのかな・・・
私、お通じは良い方で、あまり便秘にもならないし、実はこの日も朝から2回もお通じがあった。前の日の夕食から何も食べていない。
まあそんなに出るものはないでしょうとたかをくくっていたのだが、
大間違いだった。。
というか、
出ようが出まいが、休む暇なく腸を動かされる感じ・・。
お手洗いに行くと、ある程度なにかしら出るまで、冷や汗でそうに痛い。
何度も何度もお手洗いまで歩いて行っては、冷や汗かきながら苦しむ。
そしてヨロヨロと部屋に戻るとまたOS1を飲むのだ・・。
この時点でもうかなり精神的に参っていて、ヘロヘロ。
スポーツドリンク味疲れ。。
下剤疲れ。。
憂鬱な気分に押しつぶされそうになっているときに
追い打ちをかけるように看護婦さんが持ってきたもの。
それは下剤・・・。
えええ。またですかっ??って言ったけど、これは少しだから頑張ってくださいねー!と明るく返されて終わる。(そりゃね
なんか10ccくらい紙コップに入ったものをとりあえずぐびっと流し込む。
そしてまた来るモーレツな腹痛。。。。
この日は夕方シャワーに入れることになっていた。
手術したらしばらく入れないし絶対に入りたかった。
なのに、間髪入れずに腹痛と戦っているものだから、シャワーに入る予約をいれてあるのに、そこにうまいタイミングで入れるのかすらもわからない。
もうシャワータイムも近づいているのに、お腹は痛いまま、お手洗いと部屋を往復しているだけで、気持ちだけが焦る。
シャワータイム直前にもう一度お手洗い行って、もう終わりかな・・と僅かに残った希望を振り絞るが、モーレツな痛みで苦しんだ後、ヨロヨロ歩いて出たところで貧血でダウンした・・・。
近くにいた看護婦さんが来てくれて、車椅子で部屋に運んでもらう。「シャワーは入らなくてもいいですよ」と言われたが、こんだけおトイレ通ってんだし、そりゃ入りたいよ・・。きれいになりたいよ・・。
シャワー時間は就寝ギリギリまで遅くしてくれて、ひとまず横になって休む。
2時間ほど休んだら少し落ち着いて、やっとシャワーに入れた。
きれいになって、少し休めるかな。。
なんて思ったけど、まだまだあまーい。
就寝前に完全防備の看護婦さんがきたよ。
浣腸タイム。
せっかくきれいになったのに???がーん。
もう心身ともにヨレヨレなのに?
浣腸なんて幼稚園以来やってないし。どうなるのかもわからない。。
でももう、なされるままになるしかない。
浣腸はそんなに大変じゃないですよ〜とか看護婦さんは言ってくれるけど
そんなふうにはとてもじゃないけど思えない。。
ただかなりフラフラになっていたので、またお手洗いまでは車椅子で運んでもらい、本日最後の腸洗浄。。
確かに浣腸は「洗浄!」っていう感じで、腹痛とかなしにさ〜っと終わるので楽といえば楽でした。。。
でも今振り返っても、手術よりなにより、
この前日が一番たいへんで苦しかった。。。
一番逃げ出したかった。
これをもう一度やるのは嫌だから、もう絶対にきれいさっぱり摘出しちゃってください!とすら思うほど。
回診にいらした先生が「でもこれやらないと腸閉塞とかになりやすいから頑張ってー」とおっしゃって、わたしが一番恐怖だった腸閉塞を持ち出されてしまったので、そこは耐えるしかないとおもって、なんとか頑張りました・・・。
でも、もう絶対いやだわ。
あーつらかった。。
(つづく)
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