中期計画のマネジメントサイクル

中期計画は作成して終わりではありません。作成して実行し、進捗や課題を管理していく必要があります。そこで本日はあるべき中期計画のマネジメントサイクルを記載させていただきます。

<プランニングフェーズ>

経営企画部では会社全体の事業戦略だけでなく、それを下支えるする財務戦略も併せて最終決定していく必要があります。

事業戦略については、マーケット動向や会社全体のこれまでの業績推移、事業部毎の業績推移、製品毎、エリア毎など各観点毎に業績推移を分析。財務戦略ではキャッシュフローや資金調達などを計画。また各事業部では中期の業績計画を作成。経営企画ではマーケット動向や各事業部からの業績計画をインプットに事業戦略を作成し、各プロジェクトのROIをもとに投資アロケーションを決定。そのプロジェクトを織り込んだ複数シナリオの事業計画を作成する。また財務部からのキャッシュフロー改善計画や資金調達の計画などをマージして、最終的に中期計画として最終化するという流れである。

一方で冒頭で述べたように、中期計画は作成して終了ではありません。中期計画を実際に実行しなければ意味がありません。そのためにはまず最終化した中期計画を経営企画が事業部毎に中期目標、各年度目標、四半期目標に分解し各事業部に共有します。次に各事業部は各目標をチーム毎、個人毎に分解します。

<実行フェーズ>

目標設定後は各事業部で毎週か、遅くても隔週毎に進捗状況、着地見込み、課題を管理。会社全体では毎月各事業部からの報告を集計し、会社全体の進捗状況、着地見込み、課題を整理し全社会議で確認するといった流れとなります。

<要諦>

重要なことは、目の前の四半期毎の目標を着実に達成していくことにより、最終的には会社全体が中期計画を達成できるような仕組みにする必要があります。そのため、まずは中期目標、各年度目標、四半期目標を一貫して作成することが重要です。そのうえで毎週、毎月の進捗確認は四半期目標に対する進捗確認を行い、各事業部が四半期の目標を達成していくことにより会社全体では中期的に目標を達成していくことにつながります。

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