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2023.07.14 01:12

梅雨が終わりそうな気配がしている。気配というものを感じれる能力を僕はどこで得たのかはわからないがなんとなく昨日の夕方の空と風の感じから夏が来たなぁと思いながら自転車を漕いでいた。家に着くと外の方が涼しかったことに気づく。

まだエアコンを使わないでもやっていけている。昼間に少し暑さを感じる日もあるが扇風機だけでどうにか乗り過ごしている。ほぼ在宅ワークで家には誰もおらず、荷物も置き配で人に会うことがないので、僕は髭を剃ることをやめた。鬱陶しくなったら剃るくらいで2週間をペースに切っている。髭面が意外と好評なのもその理由かもしれない。

庭に植えたミニトマトが色づいている。一株しか植えていないが二日おきくらいに10個ほど収穫できる。雨が降る前の日には少し緑でも収穫して常温で保管し色づいたら食べる。味は悪くない。とびっきりおいしいわけでもないが、家庭菜園では十分だと思う。贅沢は言わない。

去年の零れ種から、バジルやシソが勝手に芽を出し育っている。日々の食卓に大いに助かっている。薬味はなんぼあってもいい。昨年に腐ったカボチャも庭のコンポストに放り込んでいたのだがそこから芽を出し、今年も着々と育っている。保存していた小豆も虫が湧いてしまいコンポストに入れたら見事に芽が出てきた。数日であたり一面見たことのない草が生えていたのでこれはなんだと調べらささげ(小豆)だと判明。少し植え替えて育ててみようと思う。自然はいつもすごいなと思うが、僕が何も知らないだけかもしれない。

日々の些細な変化や気づきを感じるとうれしくなる。生活の中でずっとそこにいないとわからないようなことや、簡単に見落としていた大切なことのような気もしている。

昨日まで半分緑だったトマトが翌日には赤く染まっていたり、バジルの葉が元気がなくなっていたり、花が咲いたラベンダーにクマゼミが蜜を吸ったり、パセリにキイロアゲハが卵を産んでいたり。それにこの前洗濯物に交尾していたシオカラトンボが洗濯物に留まっていた。どこで何してんねんと思いながらも、自分もそっち側にいたような気がして悪い気もしなかった。

季節に寄り添って生きている植物を見て、僕も季節をちゃんと感じれる生物にならないといけない、そんなことを考えている。


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