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補習校プロジェクト型学習

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ユタ日本語補習校高等部のプロジェクト型学習の取り組みを紹介します。 生徒に情報発信をしてもらうので、私も手本として(?)頑張ってみます。
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基礎が大事?

特に決まった教科書を使わずに高校の授業をしていると、怪訝な顔をされることがたまーにあります。何をやってるの?基礎が大事では?というわけです。 まず、補習校の生徒はフルタイムで現地校に通って、部活などの活動も積極的にしています。学力、社会性、非認知能力などに関しては現地校と普段の生活で学習の機会は沢山あります。 では日本語補習校高等部の役割は何か?生徒の環境を礎にして深く日本と繋いで将来両国で活躍できる可能性を高めることだと思います。 「生活をしている社会や教育システムで

オンラインツールの活用と柔軟なスケジュール

前回は「生徒中心」と「大学入試に役立つ」の2つの考え方をガイドラインにしつつ、「日本と世界を豊かにする公共心のある人」を育てられるように、大らかに学習していきたい、という話をしました。 今回は、生徒中心、に関連して、コラボツール(マイクロソフト Teams)などを活用し、スケジュールを柔軟にすれば、日米で活躍してくれる若者が増えるのでは?という話をします。 ユタ日本語補習校は年間37日の授業日があります。土曜日の午前中の3時間が授業時間。現地校が休みの時期はそれに合わせて

海外での日本語教育と大学入試

ユタ日本語補習校高等部のを立ち上げるにあたって最も重要な考え方は「生徒中心」です。一人一人に合わせましょう、ということですね。 補習校というのは、海外に住む日本人が運営する学校です。比較的新しい補習校は、同じ場所に住む日本人が草の根的に集まって設立しています。歴史のある補習校の場合は、商工会議所が母体となって設立したものが多いようです。土曜日など現地校がない日に、日本の国語、算数、社会などの教科書を使って授業を行います。保護者会がお金も人も手配し、事務・教務のオペレーション