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外国人観光客0人の町でAirbnbを始めた理由

「うちで一緒に住まないか?」

これは2014年の出来事。
日本に帰って来るや否や父に誘われました。
この一言がきっかけです。

岡山県の県北、人口5000人の信号が町にひとつしかない
(夜の8時から点滅に変わる)田舎町が私の実家であり、
高校を卒業してから
大阪、ベルギーに暮らし、日本に戻って来てからの一言でした。

祖母が数年前に建てた新築の一軒家が丸々使われずに空いていたのです。
両親は同じ敷地内の隣の家に住んでいていわゆる日本の田舎の2世帯住宅。

しかし既に隣町に居住を決めてしまった私達夫婦は住む訳にもいかず、
それなら思い切って資産と思い運用しよう!と私から提案し、
1週間後にはAirbnbに登録しました。
私も両親もそれぞれ自分の仕事を持っているので完全に副業という形でのスタート。

農家民宿をするにあたり、
自分自身が今まで各国を旅して来て
一番印象に残ってみることを思い浮べてみました。

パリ、アムステルダム、ドイツ、スペイン、
イタリア、バリ、フィリピン等、
沢山の国に行ってきたけれど一番先に心に浮かぶのは、
ベルギーのマンションもビルもない田舎町に
知人を訪ねて泊まりに行った時のこと。

庭で採れた鶏の卵を取りに行って料理を作ったり、
日本からわざわざよく来てくれた、
と地元のおじさまとおばさまが集まってパーティを開いてくれたり、
向いの牧草地に朝陽を浴びながら
近所の親子が馬の毛繕いをしていたり、
細い木々に囲まれた小道を歩いていると
どこからか白い犬が一匹歩いて来て
先頭を切って道案内してくれたり、
と何気ない日常の生活風景でした。

なんてことない日本の日常の生活を体験することができれば、
旅に来てくれた人は一生もしくは一瞬を心に留めてくれるのではないかな、
日本の田舎でのんびりすることとかヨーロッパの人は好きだろうなぁ、
と心の片隅で思っていました。

でも観光地もない、観光客もいないこの町に外国人が泊まりにくるのかな!?
月に1組でも来たらいいなぁと軽く考えていました。
これはとても軽い考えで、始めて見るとなんと沢山の方にお越し頂いたか。

ホストが一番驚いています。
そんなお話もゆくゆく書いていければな。

というわけで、田舎によくある使われていない空き家を宿に変えたのでした。

宿UJITEI
https://www.airbnb.jp/rooms/1019530?preview_for_ml=true

SHOP&宿 難波邸
http://nambatei.com/


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