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一日千秋から脱線しつづけた結果、映画を観たくなる

四字熟語ブログを書いていると、「今日という一日を四字熟語でどう切り取ろうか」と考える時間がある。

最近は1日で2日分過ごしているような感覚があって、今日も月の半ばかと思ったらまだ8日。そのことについて書こうかと思い、検索したのだが、それをドンピシャ表す四字熟語は見つからない。その代わりに提示されたのが、一日千秋という有名な四字熟語だった。

たしかに一日が長く感じるのは一緒かもしれないが、別に今日書きたいのは待ちどおしくてたまらないという事ではない。

「一日千秋は違うな」とわかりつつ、一応意味や用例に目を通す。学研の四字熟語辞典の用例を読むと、「玄白は…ターヘルアナトミアを手にして以来、腑分の日を、一日千秋の思いで待っていた。〈菊池寛・蘭学事始〉」と書いてあった。

☝︎ターヘルアナトミア☝︎

なんというパワーワード。
というか、みなさんはターヘルアナトミアがなにか知っているだろうか。おそらく今までちゃんと勉強してきた方、歴史好きの方、医療系の方は当たり前に知っていると思うが、私は語感が面白いなーと思っているだけのへっぽこぴーなので、いつもなんだったか忘れている。

今回もググってわかったので、知らない方のためにシェアしよう。ターヘルアナトミアとは、杉田玄白らが翻訳を行なった『解体新書』の主原本の日本の呼び名、だそうだ。悪魔でも召喚できそうな名前だが、そうではないらしい。

そしてターヘルアナトミアと聞くとどうしても思い出すのが、某映画評論家の名前である。その方とは駆け出しのころに一度お会いしたことがあるのだが、字面のインパクトとガンパクト(顔面のインパクト)、そして渡されたクシャクシャの名刺から滲みでる奇才感が凄くて、強烈に印象に残っている人物だ。名前に負けず、映画評論も面白かった。私もインパクトのあるペンネームがほしい。

こういったこともあり、ここ数年、何度か「ターヘルアナトミアってなんだったっけ?」という場面があるたびに、こっそり彼の名前を検索しては生存確認をしたりしなかったりしているのだが、今日の検索では、なんと彼が映画に携わっているという情報を得た。

それは8ミリフィルムで撮影した映画なのだが、予告編を観てみると悪夢感があっておもしろそうな映画だった。どうやら2018年には公開されていたらしく、最後に上映されていたのは2020年の8月。もう一度、見逃した映画特集で上映されないだろうか。

ああ、観たい観たい観たい。しかし観れない。
また上映されないのだろうか。されるとしたら、待ち遠しくて震える......

この一日千秋の思いを忘れないように、映画のリンクも貼っておく。

阿吽

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