愛のカタチ

無償の愛はあるんだろうか?あるとしたらそれはどんなカタチを帯びているんだろう?どういうコトバで語られるんだろう?

好きなマンガから「無償の愛のカタチ」を探っていきます。

『進撃の巨人』で見つかる愛のカタチ

進撃の巨人ではライナー・ブラウンというキャラクターが登場します。始めは悪役にしか見えないが、そこには大義名分があったことやそのために友人となった者を殺した苦悩が描かれる、重要なキャラクターです。

彼は母国の戦士になります。巨人の力を与えられて戦争を勝利に導く中心的存在が戦士です。

彼が戦士に志願したきっかけは、母親カリナ・ブラウンにあります。彼女は私的な理由で息子が戦士になるよう仕向けるのです。戦士になって称号を得ることで私たちは幸せになる、と。物語後半でそのシーンが描かれますが、親が子に自分の考えを刷り込んでいく様は、ほとんど洗脳に近いです。

しかし、戦士になって作戦を遂行していく中でライナーは苦悩していきます。人を殺した罪悪感に苛まれるのです。そして、色んな経験をしていく中で母親は自分の考えを息子に押し付けていたのだと知ります。

おそらく彼は「母親は母親であるが、彼女は本当の自分を受容してくれる人ではない」と想っていたと思います。

物語終盤でカリナは絶体絶命の窮地に立たされます。そこでようやく自分の過ちに気付くのです。

「私はまだ…母親らしいことを何も…」

結局ライナーらが駆け付け窮地を脱し、ハッピーエンドを迎えます。

以下がライナーとカリナが再会した時のやりとりです。ライナーは伝えます。

ライナー「母さん…おれもう…鎧の巨人じゃないみたいなんだ…」(鎧の巨人:ライナーが戦士として与えられた巨人の力)

カリナ「本当かい?…それはよかった…」

ライナー「…え?」

カリナ「ずっとごめんね…ライナー…これ以上何も…いらなかったんだよ

進撃の巨人34巻

「これ以上何もいらなかった」。これは愛だ。息子に色んな事を求めてきた、色んな事を期待してきた、それが彼にとっては呪いだった。そんなものは何もいらないんだ。生まれてきてくれただけで良かった。生きていてくれればそれでいいんだ。

カリナは愛する事を知ったのです。

愛の定義

つまり愛とは次のように定義できるのではないでしょうか。

「あなたに何も求めないわ。何をしていようが、何をしていまいが、そんなもの関係ない。生きていてさえくれればそれでいい。」という態度と言動

こうした愛を与えてくれる人が身近にいることで、愛を受けた人にどれほどの力が湧いてくることか。

では身近にいないなら?自ら、愛したい人を積極的に愛していこう。


今日もありがとうございました😊

マジあざす!!!!!!! からあげ食べて良い記事書く!!!!!!