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私の好きな本の話

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子供の頃の家には明治大正昭和の本が全く区別なく、ちょっとした古本屋さん並みにノンジャンルに積まれていました。僕は小学校に入る前からそんな本を戦前も戦後も全く知らずに、手当たり次第… もっと読む
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記事一覧

【181】本の話:風野真知雄さん「わるじい慈剣帖」の謎!そして記憶力の低下について…

 寄る年波のせいなのでしょうか。記憶力が低下する一方の毎日ですが、先日それを痛感する出来…

【171】本の話:「折れた竜骨」米澤穂信さん 2023.10.15

 米澤穂信さんは「氷菓」のシリーズ、「春季限定いちごタルト事件」の2本のシリーズがすごく…

【170】サイカチ(皂莢、梍)の木 2023.11.13

1 賢治さんの「さいかち淵」 宮沢賢治さんの「さいかち淵」という作品を読んだことはありま…

【166】本の話:「西の善き魔女」荻原規子さん 2023.8.31

0 一節だけの引用 本のことを書くとき、引用するのはやめようと思っていました。真っ白な状…

【161】音楽の話:スノウマン なんて美しい曲! Walking in the Air 2023.8.14

1 Walking in the Air 先日の【158】の記事ではケルティックウーマンの「You Raise Me Up」…

【162】本の話、無患子の話:「シャボン玉」 豊島与志雄さん 宝戒寺でもう一つ見つ…

1 豊島与志雄さんの童話 豊島与志雄さんと言ったら第一番に思うのは「レ・ミゼラブル」19…

【139】青空にとけのこる月 「有明」宮沢賢治 2023.5.12

1 有明の月  朝4時50分頃に目が覚めたら外はもう明るくなり始めていました。  窓を開けてみると空にはほぼ半分になったお月様がありました。  6日の満月からもう6日が過ぎていたのですね。  こんな早朝の月を見ていると、大好きな賢治さんの詩が頭にうかぶのです。 「有明」という短い詩です。 有明 起伏の雪は あかるい桃の漿(しる)をそそがれ 青ぞらにとけのこる月は やさしく天に咽喉(のど)を鳴らし もいちど散乱のひかりを呑む (波羅僧羯諦(ハラサムギヤテイ)菩提(ボージ

【134】真鶴岬のトンボロ現象とヒルダ・ルイスさんの「飛ぶ船」の話 2023.4.21

1 目的地は真鶴岬三ツ石 4月21日に神奈川県真鶴岬に行ってきました。  東京方面から行けば…

【118】本の話「紙屋ふじさき記念館」ほしおさなえさん 2023.3.8

「【111】本の話:「菓子屋横丁月光荘」と「活版印刷三日月堂」ほしおさなえさん 2023.2.12」…

【111】本の話:「菓子屋横丁月光荘」と「活版印刷三日月堂」ほしおさなえさん 2023.…

 図書館でふと「菓子屋横丁月光荘」という本が目に留まり興味を惹かれて借りて帰り読んでみま…

【109】本の話:面白過ぎる!「スタンダップダブル」小路幸也さん 2023.2.6

【84】で小路幸也さんの「国道食堂」を紹介しました。この本がとてもよかったので、その後図書…

【84】国道食堂:好きな本の話 2022.11.3

パソコンがようやく昨日組み上がったと連絡があり、さっそく取りに行ってきました。待たされた…

【76】佐藤さとるさん 「名なしの童子の話」 2022.9.30

 前回、「誰も知らない小さな国」の作者の佐藤さとるさんの「コロボックルに出会うまで」とい…

【75】佐藤多佳子さん シロガラス 絶対に面白い 2022.9.24

前回、佐藤さとるさんの「誰も知らない小さな国」の話をしたときに、もう一度読んでみようと思う、ということを書きました。 それで図書館に行き、児童書のコーナーに行ったのです。 そこで借りて再読した「誰も知らない小さな国」については別稿で触れたいと思っていますが、そこで新たな出会いがあったのです。 それが、佐藤さとるさんの隣に並んでいた佐藤多佳子さんの「シロガラス」シリーズでした。 僕はもう、佐藤多佳子さんと荻原規子さんのことが双璧で大好きなのです。 荻原規子さんのことは後日別稿