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私の好きな本の話

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子供の頃の家には明治大正昭和の本が全く区別なく、ちょっとした古本屋さん並みにノンジャンルに積まれていました。僕は小学校に入る前からそんな本を戦前も戦後も全く知らずに、手当たり次第…
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記事一覧

【245】天盆(王城夕紀)とイステージア(中島みゆき) 2024.9.27

1 謎の曲 イステージア(中島みゆき) 中島みゆきさんにイステージア(EASTASIA)という…

【242】本の話:「青の刀匠」天沢夏月さん 2024.9.22

 先日、図書館で借りた「青の刀匠」という本読み切りました。  この本はジャンルで言うとヤ…

【238】本の話:誉田哲也さん「武士道ジェネレーション」2024.9.1

 この本は誉田哲也さんの「武士道シックスティーン」「武士道セブンティーン」「武士道エイテ…

【237】本の話「烏の緑羽」「銀色のステイヤー」

最近図書館から借りて読んだ本から2冊紹介します。 1「烏の緑羽」最初に「烏の緑羽」 知る人…

「傲然と墜るもの」鈴木しづ子抄 海皇宗治

カンナ俳句会「今月の一句」 私の所属しているささやかな俳句結社「カンナ俳句会」は熱心に俳…

花あやめくぐもり咲きてなほ咲きぬ「攝津幸彦選集」:私ならこうしてベストセラーにす…

お断り最初に断っておきますが、このお話はフィクションです。 私の所属するささやかな俳句結…

海の不思議 不思議の海 :海皇宗治

今からするお話は僕が実際に遭遇したほんとうに本当の話です。 もしかしたら僕はあの時、一生で一度だけ、別な世界に限りなく近づいてしまっていたのかもしれない、そんな話なのです。 この話は僕にとってあまりにも不思議な出来事であり、他に誰も証人はおらず、自分自身でもそれがほんとうに有ったことだったのか疑ってしまうようなことだったので、他人に話しても信じてもらえるとは思えず、今まで誰にも話したことがなかったのです。・・・・・・・  <本文から> 序 「塀にある扉」  「タイムマシ

【223】本の話「わかりやすい恋」銀色夏生さん 2024.6.27

 友人とメールで大正浪漫の話をしていたら、なぜかふと銀色夏生さんの「わかりやすい恋」のこ…

【220】本の話:増田俊也さん「七帝柔道記」面白すぎて一気読みしてしまった格闘技好…

1 七帝柔道記 図書館というのは本当に有難い。  図書館で何か面白い本がないかと探してい…

【209】巨人:山本周五郎「樅の木は残った」をMMC SUKOYAKAさんの朗読で聞く

1 朗読を聴く楽しみ 以前、家から会社まで約60kmを車で通勤していたことがあります。  …

【181】本の話:風野真知雄さん「わるじい慈剣帖」の謎!そして記憶力の低下について…

 寄る年波のせいなのでしょうか。記憶力が低下する一方の毎日ですが、先日それを痛感する出来…

【171】本の話:「折れた竜骨」米澤穂信さん 2023.10.15

 米澤穂信さんは「氷菓」のシリーズ、「春季限定いちごタルト事件」の2本のシリーズがすごく…

【170】サイカチ(皂莢、梍)の木 2023.11.13

1 賢治さんの「さいかち淵」 宮沢賢治さんの「さいかち淵」という作品を読んだことはありま…

【166】本の話:「西の善き魔女」荻原規子さん 2023.8.31

0 一節だけの引用 本のことを書くとき、引用するのはやめようと思っていました。真っ白な状態で読んで欲しいと思うので、でも、一節だけ引用と質問を許してください。 「けれども、この先、星女神のことを考えるときには、礼拝堂の女神でなくさっきのあんたを思い浮かべるよ。星空の下の女の子を ー たぶんずっと」  これは、いつどこで誰が誰に言った言葉でしょう?  この一節を頭に留めながら読み進めていただけたら嬉しいですね。  そして、わかった方メッセージくださったらもっと嬉しいです