2024.07.26

明日から彼氏と東京へ旅行に行く。
しかも彼氏の友達と夜ごはんを食べて、泊まらせてもらうことになっている。

正直言って今までの私には決してあり得ないイベントだ。
人見知り、挙動不審、赤面症…これらを兼ね揃えていた陰キャの権化のようだった私が、なんとなく人付き合いができるようになってきている。
人の目を見ながら笑顔で会話をしている最中に自分自身を「えっ、今歯に何も挟まってないかな?メイク崩れてないかな?アホ毛は?ていうかまた歯茎むき出しで笑ったりしてない???」などと俯瞰して心配で内心慌てているときもあるけれど、それでもなんとなくこなせているように思う。


なぜかって、長年の月日が経ったことで母数が大きくなって原因物質が薄まったからじゃないかな。それと年を重ねておばさんに近づいてるのもあると思う。同時にここまで人間不信が強くなってしまっていたことに気付いて、確かに大学時代、元気で明るい女の子が話しかけてきただけで疑心暗鬼になっていたことを思い出し、やっぱおかしかったんだよなと振り返られる。振り返ることができるのは今が快方に向かっているからだ。

恋人と一緒に時間を過ごし、いろんな場所へ出掛けたり、同じ体験を積み重ねて、思い出を共有していく。嬉しい。絶大な安心感。心地よい。身体は2つあるのにひとつの空気に溶け込んでいるような。

それはインスタントな関係性ではなしえないことだと、私は随分前から気付いている。逆を言えば昔の私は知らなかった。それを教えてくれた人や出来事にありがとうと思っている。だからその痕跡を手放したくないけれど、だんだん消して物理的にはなるべく真っさらにしたい。


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