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パンが焦げた



少しでも気が抜けると、パンが焦げる。

焼き上がるまで数分もかからないはず、じっとしてればいいものの。

人生で何度目かカウントしてないが、両手で数えきれないくらいにはやらかしているだろう。

ここで「〇〇度目です」とスパッと言えた方が小説の主人公っぽくなれる気がする。そもそもそんなセリフを吐く人物はパンを焦がさないかもしれないが。

表面の8割が真っ黒な食パンは、朝の食卓にユーモアさと少しの残念さをもたらす。大事なのは、黒い食パンを見ても笑ってくれる人なのだろう。
笑ってくれてありがとう。

(※写真は全然関係ないうまく焼けた時のパン)


今日の朝日が窓から少し差し込みはじめた頃、洗濯機にスイッチを入れて、《半生缘》を最後まで読み終えた。

そう言えば今日はちょうど日曜日。
ーー”而他们的星期日永远没有天明”

今天一早就在公共汽车站上等她,后来到她家里去,她还没回来,又在她房间里等她。现在倒又在这儿等她了。从前他跟她说过,在学校里读书的时候,星期六这一天特别高兴,因为期待着星期日的到来。他没有知道他和她最快乐的一段光阴将在期望中度过,而他们的星期日永远没有天明。

张爱玲《半生缘》


2023.10.22 星期天

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