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【UW映画感想】#35『死刑にいたる病』【上田昌宏】

痛い、しんどい、重い。観てる間ずっとこの感情。
正直、しんど過ぎて最後まで観れる人どれだけいるの?内容も難しいし。IQが高い人向けの映画なの?

小説が原作だけあって、話の内容は綿密に練られてると思う。だからこそ難しい。理解するのに時間がかかる。そして、登場人物に全く感情移入できない。

「親から抑圧された子どもは、総じて自尊心が低い。」と、劇中語られるが、自分は全く抑圧されてこなかったから、この感覚が全くわからない。
登場人物の行動原理が全くわからない。

正直、万人受けするとは思わないし、共感できるところはないのだけれど、だからこそ理解したいと思うし、この映画に込められたメッセージを感じ取りたいと思った。
どこまで自分が理解できたかはわからないけど、観終わった後に思い返して、あれこれ考える時間があるっていうことは、この映画にどっぷり浸かっていたんだなと今になって気づいた。

文句ばっかり書いてる気がするけど、最後の最後まで怖さが続くし、お話としてはすごく面白い。内容は難しいけど、事件の真相が少しずつ判明していくごとに、怖さがどんどん重なっていく。
サスペンスというよりはホラー映画観てる気分だった。

そんな時あるかはわからないけど、どんより落ち込みたい時にピッタリの映画なんじゃないでしょうか。

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