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【UW映画感想】#52『TAR/ター』【福島慎之介】

これはおもしろい。
スゲーおもしろいです。
観終わってずっと考えてるけど、
考えれば考えるほどおもしろくなっていく
果てしない映画です。
観終わった後の自分で考えてる時間が一番エンタメになる、不思議な映画でした。

世界最高峰のオーケストラの1つであるベルリンフィルで女性初のマエストロに任命されたター。
オーケストラの指揮者として確固たる地位を獲得し全世界から注目され飛ぶ鳥を落とす勢い。
そんな上り詰めた天才ターが
プレッシャーやら身の周りに起こる何やかんやで徐々に狂っていってしまい転落の一途を辿っていく。

この予告みたら、
まぁ天才がどんどんおかしくなっていって狂気大爆発しちゃうサイコスリラー映画なんだろうなと思いますよね。

とんでもない。
とんでもないです。

表面上はサイコスリラー映画みたいな顔してるんですけど、
考えるべきテーマが盛りだくさんすぎて混乱します。
この混乱こそがエンタメなのかもしれません。

観終わった後はとんでもないドキュメンタリー映画を観たような気分になりました。

ボクの陳腐な脳みそじゃ解説なんてムリすぎるので
せめて、この映画を観て考えてしまったことを箇条書きにしてみます。

・作品か作者か
・生み出す苦悩
・職権濫用
・追い求めることの罪
・隠蔽する心理
・ジェンダーレスの矛盾
・SNSの怖さ
・ストーカーか被害者か幽霊か
・3世代の交差(過去の人/ちょっと古い人/これからの人)
・終点か、出発か

いやまだまだあります。
ちょっとまとまらなさすぎるので
もう一回観ます。ごめんなさい。
絶対もう一回観てもめちゃくちゃおもしろいと思いますし、スゲーしか言えないと思います。

いやー
スゲー。

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