【UW映画感想】＃64『きっとうまくいく』【タケウチユウイ】

パンゴンレイクをご存知でしょうか。
インドの北部ラダックにあるその湖は、標高5000〜6000mの山々に囲まれています。
白い山肌と、鮮やかな青色の湖はまるでブルーハワイのかき氷。
夏祭りの風物詩とも言える白と青のハイコントラストデザート"ブルーハワイ"。今では敬遠しがちですが、男子はこれ一択でしたよね。目瞑って食べたらどれも同じ味なんて話もあります。

青と白でもう一つ思い浮かぶのがブルーアイズ。
そう"青眼の白龍"です。僕個人はレッドアイズの方が厨二的で好きなんですが、やっぱりブルーアイズの方が強いですよね。生贄に捧げる数も一緒ですし。
守備表示のブルーアイズにレッドアイズはなす術がありません。守備力も高いんです。

そんな男子心くすぐるラダックで撮影された映画がこちらの映画。

3人の男たちの現在と彼等の学生生活の思い出が交互に展開するストーリー。
めちゃめちゃ泣けるいい話でした。
主人公ランチョーを演じるのはアミールカーン。イギリスのボクサーの方じゃなくて、インドの映画俳優の方です。ボリウッドで絶対的な人気を誇ってる絶対的な俳優様みたいなんですが、この人、1965年生まれ。
この映画の本国公開が2009年なので、当時44歳。クソおじさんでした。44歳で大学生役とか日本じゃ考えられませんよね？
妻夫木聡さんが43歳なんですが、今の容姿のままオレンジデイズ放り込まれたら絶対に成立してないです。
そんなミラクルを起こしてしまうのがボリウッドなんですよねえ。年齢なんて関係ない。面白くて感動できればなんでもいい。
大人と子供の時でキャストの顔全然似てなくて冷めちゃうくらいなら同じ人でいいじゃんって。
40オーバーのおじさんが学生生活をキャッキャッ演じてるのを想像しただけで、素晴らしい現場だったことが予想されます。

今日の競争社会に疲弊してしまっている皆さん、ぜひ見てみてください。
学ぶことの美しさ、人生の尊さを再認識できるはずです。
あと劇中のアミールカーンさん、エミネムにそっくりです。
異論は認めます。