嫌われる⁈内部監査
「内部監査をして欲しい!」
と、切に願う組織や社員はいるのでしょうか?
むしろ、
「内部監査、嫌だなぁ」
と、マイナスの感情に振れるのが、正直な心情だと思います。
「内部監査、嫌だなぁ」
その心情を察すると、
①不便やストレスを感じる
②業績や評価に悪影響を与える不安
③責任が追及されるのでは?と誤解
といったこと。
もう少し、具体的には、
①内部監査は、業務プロセスや内部統制の点検を行い、不備や問題点を指摘するため、関係者にとっては、業務の中断や資料提出、説明などが求めら、不便やストレスを感じる。
②指摘された問題や改善すべき点が、関係者の業績や評価に影響することがあるため、関係者は内部監査に対して過度に反発することがある。
③目的は問題の改善やリスクの把握・管理であり、責任追及のためのものではないにもかかわらず、誤解され、責任追及のためのものだと思われることがある。
②と③は相容れず、本来であれば、③が筋の様にも思われます。
改善が目的で、現状把握は、そのための手段。
しかし、実際、不正が発覚した際には、関係者の業績や評価に影響することもあるわけでして、
「疑われている」
と感じると、反発されることもあり、緊張する局面です。
①は、主張を支える証拠を必要とするゆえ、多くの資料提出は避けられず。内部監査人としては、提出された資料には、きちんと目を通す誠実さで応えていくほかにありません。
以上、内部監査が嫌われる理由をひらたくまとめると、要は、業務に追われ忙しく、納期遅れの案件に必死な状況なのに、あら探しに来るのはやめて…という感じでしょうか。
ところがです、
できる組織の長がいると、様子がまったく異なります。
できる組織の長というのは、この一見して嫌われる内部監査を、むしろ外圧として利用して、現行業務プロセスの見直し、最適化のために、キュッとメンバーの気持ちをつかみ、実行につなげて行く。
普段できていないことを、内部監査というテコを使って、一気に、動かしてしまうのです。年末の大掃除で、新年を迎えようとするわけです。
内部監査?
OK、Most Welcome!
なのです。
この違い、人材育成の世界では、マインドセットの観点から学術的な説明がなされています。
Growth MindsetとFixed Mindsetについて、次回は、触れてみたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございます。
グルルー
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