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『NN4444』

4/25
ネットで観れるホラー短編映画『NN4444』がシネマート心斎橋で期間限定上映だったので観に行った。

普段ホラー観ないので怖くないか不安でしたが、予告編から映像の美しさと音楽が良くてこれは劇場で感じてみたくなり行くことに。

(ホラーの短編映画と聞いて、乙一さんの小説も映画になってた気がするなぁと、頭に浮かんでました。)

以下感想


1.『犬』
抑圧からの解放は吠えるしかなかったんかもしれへん。
言いたいことも言えない世の中じゃPOISONすぎて、人間の言葉で話さず「ワン!」と吠えるのが主人公のマインド的にも心地良いと思ったのかも。
俺も一回「ワン!」って吠えてみたい、カラオケボックスとかで。

2.『RAT TAT TAT』
同調圧力がテーマなのかなぁ。僕も昔授業中に音読をしているみんなの声を聴いてふと「え、なんかオカシイ!!😂」と思って笑ったこともあるけど、この話では自分に向けられた同調圧力が怖いよぉ〜という感じだった。
タイトルはめっちゃポップだけど、そのポップさって時にはポップじゃないよなぁと。

3.『洗浄』
予告編で1番ビビってた物語。生理的に怖いものが出てくると思ったけど、そういう怖さは無くてありがたかった。自然の脅威?湖の祟りから抗えない人の話。主人公はクールキャラで陽キャノリについていけないし、自分のこと陰口言われてるし。自分の居場所がない環境で、頭の中でムカつく人を攻撃したりする妄想と少し似てるかも。

4.『VOID』
1番気になってた物語。
カラッとした青空なのにどこか湿度高めの雰囲気だったりする。主人公の周りにどんどんネガティブなことが寄ってくる。対して周りの友達はあえてネガティブにならないようにやり過ごしてる感じもあった。
不条理なこと(突然の死など)はあっても、それに対抗することはできず、ただ私たちはやり過ごすしかないっていう諦観みたいな。
佐竹についてはみんな忘れていないし、麻木からしたら友達たちは冷たいように見えても、実は友達たちは周りに配慮して言ってないだけなのかもとか。


映像の綺麗さがパラサイトみたいな生々しさで不気味さを引き立てていた。

音楽では、『VOID』のドローン音であったり、『犬』の打楽器のポリリズムが観客へ緊張感を伝染させるような仕上がりになっていた。
音楽制作された方の名前を覚えておこうと思ったけど、忘れてしまった。。。

劇中の音楽を映画館で感じれたのはよかった!

『犬』『VOID』がお気に入りでした。

※4/26補足
映画館で配布されたカードの裏のQRコードを読み取ると各作品の監督インタビューへのリンクであった。これから観ていこうと思う。

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