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大人になるのが怖い

もう20歳だから大人だけど、自分の中では17歳くらいから止まっている。

人にもよるけれど、正直大学生は思っていたよりもまだまだ子どもだし、大人と言えるのは社会人になってからなのかなと思う。私はそういう意味での『大人』になるのが怖い。それは、社会一般的に考えられる『普通の大人』にはなれないと思うからだ。

まず、働くのが怖くて仕方がない。みんな『働きたくない』と言いながらも毎日働いていて、本当に尊敬する。行ってしまえばやるしかないからなんとかなるけれど、行くまでが不安で憂鬱で、ずっともやもやした何かが心の中にいる感じ。これが本当に耐えられない。
あとは、アルバイトや実習をしていると『ああ、私って絶対社会不適合者だな』といつも思う。例えば、注意されると怒られるの違いがわからないというところ。少し注意されるだけでも暫く立ち直れないし、わかりやすく落ち込んでしまう。これが毎日のように積み重なると考えたら、やっていけないと思う。心が折れて泣きながら出勤し、1年も経たずに退職する未来が目に見えている。

次は、結婚。私は結婚ができない。どんなに好きな人であっても、嫌なところが一つでも見えるとすべてが無理になってしまうからだ。『嫌なところも含めて好き』とはなれないし、だからといって嫌なところを妥協することも指摘することもできない。でも、本当は嫌いになりたくないし好きでいたい気持ちはある。その結果、『一緒にいるのが苦痛だ』『でも嫌いになりたくない』『こんなことですぐ嫌いになってしまう自分が嫌だ』とか色々な気持ちが湧いてきて、結局一人で病んで静かに関係をフェードアウトさせてしまう。このせいで友達とすら長続きしない私が結婚なんてできるわけがない。

次は結婚に関連して、子ども。私は保育士を目指すほど子どもが好きなのに、自分の子どもが欲しいと思えない。どんなに愛情を込めて育てたとしても、自分が親という時点で親ガチャ失敗だから。子どもには高い自己肯定感を持って生きづらさを感じることなく楽しい人生を送ってほしいと思っているけれど、希死念慮を抱きながら捻くれた性格で生きている人がそんな子に育てられるわけがない。単純に子育て向いていないと思う。
あとは、自分の遺伝子を持った子どもをかわいがれるとは思えないから。私は自分の顔も性格もすべてが嫌いだ。もし自分に今の自分のような子どもがいたとしたら、絶対に純粋にかわいがることはできない。性格に関しては育て方次第で変えられるかもしれないけれど、顔に関してはもうどうにもならない。自分自身、顔のせいで生きづらさを感じているまであるため、子どもにはそんな思いをしてほしくないのだ。

主に思うことは、この3つだ。

仕事はしなくてはならないけれど、結婚も子どもも個人の自由である。だから自分が望まないのなら一生独り身でもよいと思う。でも、自分の性格上どうしてもまわりを気にしてしまう。友達が結婚して子どもを産んで幸せそうにしているのを見たら、きっと焦って嫉妬して病むだろう。私だってできるのなら結婚したいし、子どもも欲しい。でもできない。今から性格を変えるなんて到底無理だし、その他のことも努力だけではどうにもならない。
こんな自分が本当に嫌いだ。普通に働いて普通に結婚して、普通に子どもが欲しかった。思い描いていた『普通の大人』になりたかった。

最近はよくこんなことを考えて不安になる。将来のことなんて何も考えずに大学生活謳歌して、卒業と同時に死にたいなんて思ってしまう。

大人になるのが怖いなら、ならなければいいんだ。
って。死ぬ勇気もないくせに。

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