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蒔糊友禅の作家さんと着物③

~追悼 陣内久紹 さん~

2024年5月26日 佐賀県佐賀駅近くのホテルで昨年亡くなられた
陣内久紹(じんのうちひさつぐ)氏を偲ぶ会が実施された。
久紹氏の着物を持っている人たちが着て供養をしようという会である。
参加者80名近い中、久紹氏の着物着用で参加された方は40名以上。
会場の約半数を占めた着物姿は壮観だった。
やはり着物は“着るモノ”である。
平面で構成されている布が人の身体に纏われ、立体となる素晴らしいファッション。
当然しわも入るが、優れた着物はそのシワも美しい。
素材の吟味はもちろん、光と影をも一緒に纏うことでその布に生命が宿る。
絹に染められる色は肌映りもよく深みを持って着る人を世代を超えて輝かせる。

もちろん私はその着付にて手伝わせていただいた。
着付の最中に間近で目に出来る久紹氏の着物は力強く、それでいて繊細で上品、そしてその色と柄には森羅万象への愛が込められていた。

奥様の章代さんは久紹さんとのご結婚のきっかけとなった思い出の桜の着物で。

日を変えて久紹氏の出身地である佐賀県小城市の小城市歴史資料館で開催されている「追悼陣内久紹展」へ。
その様子は「蒔糊友禅の作家さんと着物④」へ。

Submitted by 宇ゐ(ui)
ここやかしこ着付サロン 着付師 宇ゐ

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