UIデザインチームの成長と視点の変遷

はじめまして。株式会社ラクスでUIデザインチームのマネージャーをしています。

子供の頃はドカベンの再放送をよく見ていたくらいの年齢です。
(オッサンならみなご存知ですが、ドカベンて最初の頃は野球じゃなくてなぜか柔道をやってます)

私も今はUIデザイナですが、昔はプログラマでした。プログラマでしたが、UIにはとても興味があり、どうやったらわかりやすいのか、使いやすいのかということにはとても関心がありました。

チームを立ち上げる
むかしは社内にUIデザインを管理する部門はなく、個々のエンジニアがなんとか頑張るしかありませんでした。UIの統一感を維持することは難しくなり、個性的な画面・UIが増えていきました。そこで8年ほど前にUIデザインの部署を新しくつくることになりました。

私自身は、どうやったらわかりやすいのか、キレイに見えるのかということに関心が高く、自分なりに「ユーザ視点」になったつもりでUIを考えたりレビューしたりしていました。いま思い返すと「つもり」だったなぁと実感します。

UIデザイナを募集して、少しずつメンバーも増えてきました。プログラマからUIデザイナになった私のようなドカベンデザイナではなく、デザイン経験が多く、デザインを熱心に勉強しているメンバーから、私にない視点や知識を多くおしえてもらいました。勉強していくと、だんだんモノ(UI)の見方も変わってきました。


ミクロな視点でUIを深く深く考える
むかしは場面々々で、最適と思ってUIを生み出したりしてたこともあります。どんどんUIパーツの亜種を生みます。ユーザを迷わせます。エンジニアも迷わせます。

同じUIパーツなのに異なる挙動。異なるUIパーツなのに同じ挙動。広がるカオス。サービス全体の一貫性の大事さを痛感しました。

色や線についても視点が変わりました。ユーザにとっての配色の意味、線の意味。雰囲気で決めたものは、あとから痛い目をみます。痛い目を見るのは自分だけじゃなくて、ユーザや実装してくれるエンジニアにも及びました。

文字、単語についてもこだわりました。単語の意味や効果について、深く考えるようになりました。ラベル(文言)は、非常に強烈なUIだと思っているので、ユーザを迷わせる言葉、書いてるのに意味のないノイズになる言葉、ユーザをミスリードする文章にならないように気をつけました。


マクロな視点でサービスを遠くから俯瞰してみる
UIデザイナのメンバーが増えるにつれ、知見も少しずつ蓄積され、いろんな見方を徐々に知ることができました。表面的な浅いところしか見えていなかったのが、個々の要素にフォーカスしていくと以前よりも深くみるようになってきたと思います。一方で、深くなると視界は狭くなります。

ミクロなことにこだわりすぎていないか?、ユーザにとってこれは嬉しいことなのか?と我に返ります。いま考えている機能・UIが、ユーザにとって何の価値を与えているのか?限られた時間でユーザに最大限の価値を提供するには、何を優先して何をあきらめるのか悩みました。

一部にこだわりすぎるのではなく、全体を俯瞰して見ないといけないと我に返りました。ミクロもマクロも大事。「鳥の目 虫の目」とか言われますね。


ラクスが提供しているのは、中小企業の方の業務を楽にするためのtoBサービスです。デザイナのエゴでキレイなものを作るのではなく、ユーザはどんな業務の何に困っていて、どうすれば楽になるのか、ユーザの業務の背景や心理を深く知って、UI/UXの探求を続けていきたいと思います。


組織とサービスを成長させたい
ラクスではUIデザイナを絶賛募集中です。toBサービスのUI/UXに興味のあるUIデザイナの方、ぜひご連絡ください


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?