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35年でやっと捨てられたもの

今回は全っ然営業のお話とは無関係。かなりパーソナルなことを書きました。しかも暗い!

自分の過去を振り返ったり、掘り返したりすることが、とにかく苦手で、
正直、自分が好きとか感じる自己肯定感的なものは皆無。

そんな自分が社会に出て、いったい何をやれば認められるのか。
とにかくがむしゃらに進んできた。本当に必死だった。
今思い出しても、吐きそうな毎日だった。っていうか、吐いてた(笑)
しかも禿げた。500円玉禿げ。行きつけの美容師さんとゲラゲラ笑った。

そんな自分のことを文章にするなんて、メチャクチャむいてない。
本当は文章書くって死ぬほど苦手!!

noteも…まぁ続かないよね(笑)

でも、今回はきっとこういう女の人、多いんじゃないかなと思って。
そんな人に、少しでも勇気を出してほしい。そう思って書きました。

私が捨てたもの、それは、お母さんです。

メンドクサイ子

私は物心がついた時には、「メンドクサイ子」だった
母の口癖はこうだった。
『あーwでた出たwメンドクサイ!あ、もうしゃべんないで』
嘲笑うみたいなイメージかな?
「あなたはそういうところあるから」
という、あなたはこういう人間だよっていう話を毎日毎日聞いてきた。

小学校の頃は、それを素直に聞いていた。
『私って悪いところばっかなんだな』
それが自分への最初の感想だったように思う。

中学・高校に上がったくらいで言い返せる自分になっていた。
その時から、何かを言い返すと『メンドクサイ』という言葉で遮られるようになった。
最初は、それにものすごく憤り、泣きじゃくりながら否定したりもした。

「そういうところがあるからイジメられるのよ」
「そうやってすぐ鼻息荒くするのがダメ」
「もう少し弟のこと見習ったら?」
「なんでもっと家族に合わせられないの?」

今思えば、そんなことを言われたところで、はいはいと思えたのかもしれない。でも、その頃の私には、毎日人格否定をされている感覚、それに合わせて強烈なイジメによって、いつも考えてたことがある。

早く大人になって一人になりたい
早くおばあちゃんになりたい
できれば、早く死にたい

そんな風に毎日思ってた。

美容師を選んだこと

そんな私は、意外とメチャクチャ勉強させられ、高校は進学校に進むが、大学に進みたくないと考えるようになった。
『もう、とにかく早くこの家から出るんだ』 
そのたった一つの強い想いが、私を美容師にした。
時はカリスマ美容師時代。もう、なんでもよかった。

美容師になると報告した時、死ぬほど罵倒されたけど無理やり押し通した。
専門学校中の生活費も払ってもらえなかったけど、東京に行くという意志だけは曲げなかった。

進んだ道は確かに茨の道だったけど、後悔は全くしていない。
向いていなさ過ぎて、転職はしたけれど。
家っていう地獄から早く出たことは本当によかった。

母になって


いわゆる、妙齢になって、私は母になることを選んだ。
本音を言ってしまえば、もうとにかくうるさい周りの声を消したかったから

『なんか結婚しなきゃいけない雰囲気』

に負けたのだ。ぶっちゃけ、田舎はまだまだそんな感じ。
そんな浅はかな理由で結婚もしたし、子供も産んだ。
子供はめちゃくちゃカワイイ!!って言ってられないときもあるけど、
本当に幸せなことだし、良かったなと思ってる。

けれど、お母さんになったら、また逃げてきた地獄が戻ってきた。
この仕組みには、正直驚いた。
子供を産むと、『母親マウンティング』というものが始まる。
お母さんに子育てのダメ出しをされながら
謎のしきたりで実家で1か月過ごさなければいけない。
正直キツすぎて2カ月いなさいと言われていたが、1ヶ月も経つ前に断念して自宅に戻った。

が、ここで終わるわけではないのが、『母親マウンティング』

・盆暮れ正月は帰省が鉄則。しなければ親不孝
・3日に1度は子供の動画と共に近況報告
・子供の面倒みてやってるんだから、家事は当然私の仕事
・2人目、まだ?

まあ、色々あるけど、もうあまり思い出したくないからこんな感じ。
それでも、これを守っていたのは親だから大切にしなきゃいけないっていう気持ちもそうだけど、もっと厄介な感情があった。

やっと認めてもらえたという謎の感情の芽生え。

実に厄介でした。
これまで否定されてきたけど、子供を産んだことは褒められるからです。
なんか、頑張らなきゃって勝手に思うんですよね。
今となっては全く理解が出来ませんが、そんな感じでした。

そんな感じでずるずる5年経って、あるきっかけが私を変えてくれました。

子供を巻き込んだマウンティング

子供がある程度大きくなって物心がつく頃から、
子供に対して私への悪口を言い始めました。
「ママって怖いよねー」
「怖い顔してヤダねー」
「ママは全然遊んでくれないよねー」
あ、これも思い出したくないのでこの位にしますが、
まぁ、非常に困りまして。これに。

どうなったかって言うと、娘が他のお母さんがいいと言う様になりました。
これ、めっちゃ困るし、それを義理の母に言うわけですよ。
普通に心配しますよね。「何かあったの?」って。
正直、それで毎日過ごしているわけですし、そもそも日々子育てをしているのは私なので、それを長く引っ張ることはないですが、単純にめちゃくちゃ嫌でした。

なんで、必死に子育てしている娘の邪魔が出来るんだろう?

同じことを私も自分の娘にするのだろうか。そう考えるとゾっとしました。
「やんないわー」って思いました。心から。

まぁ、でもそんなきっかけをもらえて、もはや感謝しかないです!
やっと決心がついたんだから。

『あ、お母さん、いらない』

なんか、最初ぽっかり穴が開いた気分になったり、
私割と人でなしかなって思ったりすると思うんですが、
全体的にめちゃくちゃ生きやすくなりました!!

割とそこから始まるなにかもあるかもしれません。
35年間ホントにありがとうございました。やっと大人になれた気がします!

どう変われたかも、次回があったら書けたらいいな。

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