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光る君へで気になり玉置玲央氏の舞台を見に行ってきた話➕龍が如く聖地巡礼

 6月、私は一人大都会東京へ乗り込んだ

玉置玲央氏の「殺し文句」という演劇を見るためだーーー



大河ドラマ「光る君へ」で藤原道兼を演じられた玉置玲央さん。
私は所謂史実厨、なのだが、当初ガイドブックでこの道兼の設定を見た時は正直

ふぁ!!!?????!!????

となった


だって史実で一切殺人とか犯罪を犯したことなど記録されてない人が

ドラマの1話から主人公の母親を殺すなんて思ってなかったからである!!!!



 

〜最近よく聞くシモキタへいざ行かん〜


さて、玉置氏の演劇「殺し文句」は劇団柿喰う客というグループがやっているブラックオフィスドラマ、らしい。

私は生まれてこの方俳優さんが生でやっている演劇・ミュージカルを見に行ったことは無かった。せいぜい小学生の時の学習体験の一環で劇を見たりした事くらいだ。まぁそれも俳優さんなのだが、実際テレビで見てた俳優を演劇で見るという事は無かった。

なぜ私が今回わざわざ旅してまで舞台を見に行こうかと思ったかと言うと、きっかけは道兼の死の強烈な印象と玉置氏のスペースからであった。

私は道兼の死を見た時、こんな感想を漏らした↓


なんとも言えない悔しさ、悲しさ、死への恐怖

一話の道兼の闇堕ち…からの死ぬ時までにかけての光堕ち

父兼家が道兼にとっては所謂毒親だったために、しかし道兼は父に認められたくてもがいてきた結果だったのでその悲哀に私は何故だかグッときてしまった。

 道兼が死ぬ時、弟の道長に駆け寄られてギュッ!と抱きしめられながら
「こんな俺が浄土に行こうとしているのか……」
と言うシーンは非常に強烈だった、、

 
理由その2の玉置氏のスペース。
(スペースとはTwitter(X)の声だけのライブ配信的機能)

玉置氏の声はあの道兼とは思えないほど優しい喋り方で、ファンのコメントもかなり細かく読んでくれ、そして何より
”舞台を見に行ったファンを褒めてくれる”
のである!!!

ーーーーー私は単純に玉置氏に脳内で褒められたくて、東京へ行ったのであるーーーーーーー





さて、前置きが長くなったが東京へ新幹線で向かう。

舞台は下北沢でやる。調べてみたらシモキタは新宿駅から乗り換えで行けるではないか!
自分は最近龍が如くにハマってついにPS4を買ってプレイし始めたくらいのハマりようなので、その如く世界のモデル歌舞伎町にも行けるではないか!!!!と思いがけぬ聖地巡礼計画も立てた(龍が如くでは神室町という)

さすがに女1人の歌舞伎町は怖い、と思ったので前日届いていたスラムダンクの湘北ジャージを着て、痛めサブカル女臭を醸し出しながら闊歩する計画だ。


普通にカッコよくキマるがヤンキージャージ感は否めない…?


 新宿駅は聞くところによると”ダンジョン”なのだという。つまり入り組んでてどこにいるんだかよく分からない。
マズイ、方向音痴には劇的にマズイ……

案の定乗り換えで道に迷った()

しかしやはりネットの力とは偉大である。なんとか反対方向にいたのだと分かり引き返して小田急に乗ることが出来た。

それにしても東京はよく人にぶつかる描写があるが、本当によくぶつかる。
こっちは案内表示を見たくて必死なのに、立ち止まる事を彼らは許してくれない。
乗り換え強者の彼らは、方向音痴の道の迷いを一切気にしないのだ…そして歩く速度が早すぎる。もはや競歩である。


下北沢はイメージ的にはアンダーグラウンドな感じで、ちょっと小汚い感じ、あと柄本明や岡部たかし的おじ俳優がどっかで呑んだくれてそうな感じだった。

オッサンばかりいそうだと思っていたが、調べると若者の街らしいではないか。
古着と音楽、演劇の街……なんだか夢があってハマりそうだ。
実際歩いてみると道が狭く常にお祭り屋台状態だったが、そこらじゅうに古着屋があるし、飲み屋・劇場がある。演劇の街らしく、バイト募集の広告も「役者・ミュージシャン多数在籍中!」との謳い文句も目にした。

もうそれだけでうわぁ、住んだら絶対楽しいとこじゃん……!!!と思った。もし自分が役者か何かを目指してたらシモキタに住みたかっただろうと思う。

歩いてるだけで十分楽しかったが、やはり友達で来ている人が多かったのでボッチは美味そうな店とかに入りづらかった。今度来る時は誰かと一緒に来たいな。

舞台まであと1時間くらいあったので、ヴィレッジヴァンガードで暇を潰した。YouTubeのシモキタ紹介で街全体がヴィレバンみたいだと言われていたが、確かに…


〜初めての舞台〜

「殺し文句」は本多劇場という想像よりはわりと広めの劇場でやっていた。何かもっとライブ小屋みたいなのを想像してたので、あ、良かったwって笑

普通に映画館みたいで席も遠すぎず近すぎず、最前列は目と鼻の先で俳優見れるって感じでしたが。


 拾い画ですがこんな感じで階段登った上にあります


テレビで見てた俳優さんをこんな近くで見ていいのか…?と現実味がない状態で席に着く。会場はほぼ埋まっていて、前の席に1つ空きがあるくらい?だった。

自分、テレビで見る俳優はもう売れてるからこんな近くで劇なんてやらんやろ、と勝手に思っていたので、ファンと距離近〜〜!!と興奮してしまった。

私も母と韓国のstraykidsのオタクをしているのでライブにも二回行ったことがあるが、彼らは世界レベルの大アイドルになってしまったため、ドームレベルの客席はやはり遠い。

それに比べると(とか比較対象が謎だが)シモキタでやるちょっと小さい規模での舞台って、特別感がとてもあった。
だって中距離くらいの客席なら頑張って目を細めれば、玉置玲央の顔が見れたからである。

ヤベェ……あの道兼兄上が……今目の前に……いる……

こうしてみると、舞台オタクは映画オタクとはやはり感じているものというか、脳内で刺激される部分が異なるのだろうか。
私は高校の時映画オタクで洋画観まくっていたが、映画は自分の中で物語を咀嚼して思いを馳せてる快感があったし、見に行った!という達成感もあった。

転じて舞台を観る、というのはスクリーンを通じてではなく生で芝居を体感するので迫力が段違いだった。
特に?と言ったらまだ1回しか舞台を見てない自分が言うのも何だが、柿喰う客のセリフの速度とか演出ってものすげぇスピードなんすよね…
これ考えてる人どういう才能の塊よ……と思っていたら、同じく舞台に出ていらした中屋敷法仁さんが作っていらした。というか中屋敷さんは演出家だった。(柿喰う客を立ち上げたの中屋敷さんだったのか…)俳優さんかと思ってたのでビックリ。

でも演劇とか映画もそうだけど、完成されたものを見てるとやっぱりその裏に照明の方だったり音響の方だったり、カメラマンだったり、役者や監督じゃない方々の努力の結晶から享受できてるんだもんね。
いやぁ改めてそういうのってチームワーク必要だよなぁ…

そういうのに憧れはあるけどチームワーク力皆無の私には途方もなく無理だと思いました笑

あとこの舞台超独特だったのが、

玉置玲央氏、一言も喋らない!!!!!!笑

周りは超スピードで喋り続けててまさしくガトリングガンみたいな演劇だったのに、玉置氏は一切セリフが無かった。
しかし彼はほぼずっと出続けていた。40歳らしいのに机の上をピョンピョン飛び跳ねてたし、めちゃくちゃ走り回っていた。

凄い。単純に体力が化け物である。しかもこの日二公演やったので大変すぎる。韓国アイドルの体力も化け物級だが、アラフォーの玉置氏の体力がえげつない事だけは分かった。

(余談だがお隣のご婦人が双眼鏡で時おり見たりして、アフタートークの拍手も心底嬉しそうにするので、オタクの心って伝染するものだなぁとこちらもホッコリした)

玉置氏と中屋敷氏によるアフタートークがあり、時間はあまり無かったが勿論見た。するとボツになった玉置氏のセリフがあるとの事で、なんと玉置氏はその場で即興で読み上げてくれたのだ!(これが初出しらしくて嬉しかった)


 公演も終わり帰りの夜行バスと聖地巡礼の時間も考えると一刻も早く新宿へ行かねばだったが、何だか後ろの方でザワメキが……

まさか!?と思ってグッズ売り場を見てみると…………


た、た、玉置氏ご本人だーーーー!?!?


グッズ売り場にいる道兼、何かシュールであった笑(玉置の似顔絵があるとか無いとか言ってた)

それにしてもあのテレビで見ていた道兼の俳優さんが、さっきよりも近くにいる…!?は?何を贅沢しているんだ俺は????との混乱と、もっと近くで見てぇ……という欲がせめぎ合い、何十秒か立ち止まって見とれていた。大河で伸ばしたロングのカーリーヘアが眼鏡とすごく似合っていて、超カッコよかった。

すると全然私の勘違いかもしれないが、一瞬こちら(というか玄関の方のお客)を見てくれた感じがした。


もしかしたら玉置氏の目に一瞬でも湘北ジャージを着た妙なちんちくりんが写ったかもしれない……


そう考えただけで幸せホルモンがめちゃくちゃ分泌された。よし、これで脳内玉置に褒められるぞ。



〜龍が如く聖地巡礼〜

名残惜しくも下北沢を去り、新宿へ戻って来た。
さて、残すは歌舞伎町アーチと腹ごしらえである。

ここからは龍が如くのオタク目線の話になってしまうが、如くの舞台神室町のモデルは歌舞伎町である。
というか地図もほぼまんまらしいし、なんと言ってもこのアーチがほぼ同じである!!!


これが龍が如くの世界
これが現実の歌舞伎町

今まで東京に興味がなかったが、龍が如くを知ってやっと東京が好きになった。
 ヤクザをボコすゲームだが、現実には全然そんなイカちいおっさんはいなかったし、喧嘩もしてない。笑

東京はキラキラしてゴチャゴチャして人が多くて大変だなと思ってたけど、ここで桐生一馬や真島吾朗、春日一番の物語が詰まってるんや…!!!!と思うと感無量になった。いやゴチャゴチャしているからこそ、無数の人間の物語があって、現実に存在しない彼らの物語があるように思える。


カラオケ館、ドンキは龍が如く初期の世界を創り出していた建物たちだ。歌舞伎町、至る所にカラオケあるんですね。

田舎者はこういうネオンのキラキラしたものに惹かれてしまう。一人だけど、めちゃくちゃ楽しい。

歌舞伎町アーチを入って少し奥に入ったけど、ご飯屋やクラブが多くなるにつれ客引きっぽい人も増えてきたためここで引き返した。
時間もないし小心者なので桐生さんのようには歩けなかった……()


もう夜遅く自分が行ける範囲の飯屋はマックしかなかったので、マックをキメる。
今のご時世540円でチキチー・コーラ・ポテトが食えるなんて有り難すぎる。なんだかんだ言ってマックが一番安く腹を満たせるのではないか?

シャバの飯はうめ〜〜〜ッッ



そして夜行バスに乗るためバスタ新宿へ向かった。
その間夜の新宿をせっかくだから一番歌(龍が如く7の湘南乃風の曲)を聴き流しながら歩いてみた。



本当にネオン看板が綺麗で、泣きそうになった

一番歌の歌詞も相まって、龍が如くポリシー
『どん底から這い上がる』
それぞれの物語が思い出されて、胸がいっぱいになった


夜の歌舞伎町、女一人でも怖くないぜ!!!!!
聖地巡礼したい方、ぜひ!!!
(気をつけるに越したことはないが)





〜おわりに〜

なんと東京にいたのが約6時間、移動が11時間の旅だったw

こんなに一人でどこへでも行けるようになったなんて、我ながら目覚ましい成長を遂げていたようだ。
もし東京に住むようなことがあったらシモキタ・新宿に近い所に住めたらなぁと思った。


そしてそして、玉置様はじめ柿喰う客の皆様、お疲れ様でございました
もしまた行けることが出来たならば、見に行きたいと思います!


初めて演劇を見に行って気づいた注意点
・頭痛持ちの方は音響、照明等ガンガンに強いので鎮痛剤を持っていくよう…
自分は映画でもほぼ毎回頭が痛くなるようになってしまったのでこの旅でも薬を持参したが、なんと開始30分くらいで頭痛くなった。結構音デカイ。




追伸:先日の玉置氏スペースにて初コメし、無事褒められ(?)ました。ありがとうございました!!!!

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