白い部屋について
noteをご覧いただきありがとうございます。
音楽と洋服を作っているユシナといいます。
2024.2.22 19:00に公開予定の新曲について、少し言葉を置いておこうと思います。
公開はこちらのプラットフォームで行います。
2月22日よりニコニコ動画にて
The VOCALOID Collection 2024冬 ルーキー・TOP100
と言うイベントが開催されます。
この期間にはたくさんのボカロPたちが最大限の作品をそれぞれ投稿します。
再生数やいいね数、コメント数や広告、ギフト数等に応じた人気度でランキングが決まるお祭り。
たくさんの人が1位を目指し、たくさんの人が希望を託し、たくさんの人が現実を知り、たくさんの人がたくさんの感情を抱く大きな数日間になります。
僕はそんなボカコレ、最後のルーキー枠での参加になります。
今まで参加をしてきて目の当たりにした、思うような順位になれず悲しい言葉を吐くヒト、良い順位を取って嬉し泣きをするヒト、輝いて見えるけど実は苦しい思いを隠し持っているヒト、見てもらうために努力をするヒト、その努力に嫌気がさすヒト
全部とても気持ちがわかる
モノづくりの世界に飛び込んでたくさんの苦しみを知って、たくさんの人が目の前で辞めていって
でもSNSには辞めていった人たちの作品が、まるであの日のまま時間が止まっているかのように何も変わらずそこにいるんです
評価されなかった、数字がつかなかった
誰も知らないままの作品も
何も変わらず制作した日の輝きを宿したまま
それが静かな何もないところに
小さく咲いている花に思えて
きっと誰か一人の言葉でもう一輪咲いていたかもしれないし、自由な世界を力一杯駆け巡ろうとしていたはじまりの日を見失わなければ、そこは花畑になっていたかもしれない
でも辞めることが出来たからこそ花が咲いて
そんな中、成功を収めていく人たちも沢山いて
それもそれで、縛るものが増えていって苦しみを抱えている
それでも続けている
最終地点は、どちらもかわらない
一つの植物のようなものな気がして
心だけが養分なのだなと思ってしまいました
一度音楽をやめて一生懸命服を作っていたユシナですが、コロナをきっかけに音楽を再開して、偶然にもそこに言葉をくれる方々が手を差し伸べてくれて
それがなければ、こんなにも大きな苦しみは
抱えきれなかったと思います
そんなことを考えているうちに
最後のルーキー
そんな節目に作りたい音楽が何なのか
流行りの音楽も、1位になることも、計算された目的地への歩みも、野望も抱く気になれず
今作りたい僕の音楽
それは制作者の苦しみ、それと生活
繰り返す24時間の中での"生きる"が何なのか
誰かが、コレはすごく好きなものができた!と、世の中に投げかけた作品を肯定してあげたいと
そう思って、そう言う曲が出来上がりました
僕は1人しかいないので全てを掬い上げることは到底出来ないし、作曲者だけではなく、溢れるほどに多くのクリエイターや活動者たちが同じ苦しさを抱えながら生きてると思います。
そんな方々がたまたま出会った僕の音楽で
少しだけこころにゆとりが生まれるのならと
偽善者が嫌いな人たちへも
愛を押し付けることができるのが音楽なので
白いキャンパスには無限大の可能性と
あなた自身にしか描けない一筆目の夢があって
いつか僕もあなたもいなくなった世界でそこそこに綺麗な花がいくつも咲いている日を願って
今日も白い部屋で考え事を重ねていきましょう
ここまではクリエイターや活動者に偏った言葉たちでしたが、ここからはリスナー様方へ
服も音楽も、袖を通す人、音を聴く人がいてはじめて完成形へと形を変えます。
音楽を聴くたびに、作った人の鼓動が流れ込んでいると思います。
見てくれる人がいる事
それはなによりも力のあるこころの養分で
僕も何度も救われています
ありがとうございます
2月22日
僕の音楽がたくさんのヒトに届きますように
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