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宝石のような森浦大輔

推しの活躍に涙が止まらない。どうもおーもりです。

遂に始まった2024年シーズン。春先から打線が低空飛行を続けながらも、強力な投手陣と堅固な守備で勝ち星を積み重ねているカープちゃん。そんなチームの戦いを支えている投手陣の中に、1人光り輝いている選手がいます。
その宝石のような選手こそ、我が推しでもある森浦大輔です。

森浦大輔 一軍成績

天理大学から2020年のドラフト2位で加入した森浦。1年目2年目ともにチーム最多登板を記録したものの、3年目となった2023年は不振に陥り全ての成績、指標でキャリアワーストに終わってしまいます。そんな苦渋を舐めた昨季を経て、今季は6/4時点で18登板 防御率2.12と見事に再起を果たし、一軍ブルペンの一角として素晴らしい活躍を見せています。

今回のnoteでは、そんな森浦が今季活躍出来ている3つの理由について、データと私の主観を交えながら語っていきます。

活躍の理由

①相手を支配するチェンジアップ

1つ目の理由は決め球であるチェンジアップが機能していることです。
今や森浦といえばチェンジアップ、チェンジアップといえば森浦でお馴染みの(?)この変化球で、今季の森浦は相手打者を支配しています。

今回はその支配力を表すためにWhiff%という指標を用います。Whiff%とは空振り/スイングで算出でき、要は打者がスイングを仕掛けた時にどれだけ空振りを奪えているかを示しているもので、投手の空振りを奪う力(支配力)を表すのにぴったりな指標となります。

話を戻して、森浦のチェンジアップのWhiff%は56.9%と非常に高く、驚異的な数字となっています。
…とだけ言っても凄さが伝わり難いと思いますので、
・今季18登板以上しているリリーフのWhiff%(球種)ランキングTOP10
・NPBの主軸リリーフ達が昨季記録したWhiff%(球種)
をそれぞれまとめましたのでご覧ください。(ともに投球割合が10%以上の球種に限る)(データは6/4時点)

今季18登板以上しているリリーフWhiff%ランキングTOP10(降順)
NPBの主軸リリーバーが昨季記録したWhiff%

これを見ていただければ、森浦のチェンジアップの支配力、その異質さが伝わると思います。
そもそも打者が5回スイングを仕掛けても2回しかコンタクト出来ない(出来たとしても被打率.182なのでほぼ無理ゲー)ということですので、感覚的にもそのエグさを理解していただけるでしょうか。

実際映像で見ていても森浦のチェンジアップを空振らない打者の方が珍しいほどで、皆外角低めのチェンジアップに体勢を崩され、首を傾げながらベンチに戻っているイメージが強いです。唯一無二の魔球といっても差し支えないでしょう。

②平均球速向上

2つ目の理由はストレートの平均球速が向上したことです。

今年の2月1日に入籍を発表した奥さんのサポートを受け、オフ期間に体重が70kgから76kgへと増加。その効果が現れ、昨季145.4km/hだったストレートの平均球速が146.0km/hまでアップ。プロ入りした2021年の143.5km/hから年々数字が向上しており、今季は比較的球速の出難いマツダスタジアムで150km/hを記録しました。

ストレートが速くなったことでよりチェンジアップが活きる形となっており、ただでさえ魔球であるチェンジアップが更に凶悪なものと化しています。

そしてこれは私の推測ですが(右打者目線)、
140km/h後半の真っ直ぐを内角に投げられる

振り遅れないよう意識する(始動を早くする)

チェンジアップを投げられ体が前に出される

チェンジアップを意識する

ストレートに刺される
という好循環(打者にとっては悪循環)になっており、チェンジアップの威力の高さも相まって単純ながら打者を翻弄しています。

また、チェンジアップや他の変化球が使えない日でもこの威力の増したストレートを駆使し抑えることが出来ており、今季の活躍を語る上で平均球速の向上は外せません。

③長打抑制

3つ目の理由は長打のリスクを抑制できていることです。
プロ入りしてからの森浦の打球に関する主な指標をまとめましたので、まずはこちらをご覧ください。(太字が2024年)

打球関連の指標

この表を見ていただければ分かるように、過去3年アウトの内容の1/4を締めていたフライアウトが1/5以下に減少し、数値が大きいほどゴロアウトの比率が高く示されるGO/AOは1.56と(ゴロを打たせるという意味では)良化しており、長打/失点のリスクが高いフライ・ライナー系の打球を減らす投球が出来ているのです。

WHIPや被出塁率の高さの割に防御率やFIPの数値が良いのは、この投球スタイル故でしょう。
実際今季既に併殺を4つ記録するなど、その特性を活かし度々火消し/セルフ火消しをこなしています。

またこれは余談ですが、2021年(1年目)の各指標がかなり優れているのは非常に興味深いです。てっきり奪三振率9.32を記録しセットアッパーも任された2022年の指標が最も優れているのかなと思っていましたが…
その点今季は1年目に次ぐGO/AO1年目より遥かに高い三振率を記録しており、順当に成長していると言えるでしょう。結局バットに当てさせないことが1番の長打抑止ですからね。


まとめ

今季の森浦の活躍の背景には
①圧倒的な支配力を誇るチェンジアップ
②速くなったストレート
③長打のリスクを抑える投球術

という3つの要素がありました。
先日史上19人目のイマキュレートイニング(三者連続三球三振)を達成し、プロ野球全体から注目が集まっている森浦。今回のnoteで彼の凄さ、よく語られるチェンジアップ以外の良さが伝わったでしょうか。

ここまでこのnoteを読んで頂き、ありがとうございました。拙い文章でしたが、少しでも皆さんのためになっていれば幸いです。
今後森浦がどんな成績を残すのか。そして勝ちパターンの一角に入ることが出来るのか。注目です。

画像•動画引用元及びデータ参照

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データ


動画

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