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②卵巣嚢腫との長いお付き合い

2020年に卵巣嚢腫の手術を受けましたが、卵巣嚢腫があるとわかったのは7年くらい前でした。
当時25歳くらいだった私は、避妊目的に低容量ピルの内服をしていました。

低容量ピルとは相性がよかったようで、副作用なども私の場合はなかったので、ピルは大学生くらいからずっと服用しており、「飲み忘れさえしなければ確実に避妊できる便利なアイテム」として活用していました。
ピルは最大6ヶ月分しか処方してもらえなかったので、最低でも半年に1回は婦人科に行き、ピルをもらうために内診を受けていました。
子宮頸癌の検査も毎年やった方がいいよと、そこの婦人科の先生に言われたので、別途15,000円くらい費用はかかりましたが、年に1度ピルをもらいに行くついでに真面目に受けていました。

そんな感じで25歳の頃に、いつものようにピルが少なくなってきたから次のもらお〜っと、と受診した際に
「左の卵巣が少し腫れてるね。普通は卵巣は1〜2センチのサイズだけど、4センチくらいになってる。6センチを超えたら手術しなくちゃだから、経過観察しましょう」
と言われ、経過観察していました。

それから数年、26歳で結婚、29歳で第1子出産、この間も卵巣嚢腫は経過観察していました。
「妊娠するとホルモンバランスの影響で、卵巣嚢腫が小さくなることもあるから」
と言われていたのですが、小さくなるどころかジワジワと大きくなっていき、第1子出産時に6センチほどになっていました。

6センチを超えたら茎捻転の恐れが高まり、爆弾をお腹に抱えているような感じだから手術したほうがいい、とのことでしたが、手術するにはギリギリのサイズ…
出産した病院が大きな大学病院だったので、ピルをもらっていた婦人科から大学病院に診療を変え、主治医と相談した結果、とりあえず腫瘍の中身が何なのかMRIで一度見てみましょうということになりました。

赤ちゃん連れでMRIを受け、結果は
「腫瘍の中にお水が溜まっているような状態で、危険なチョコレート嚢胞とかではなかったですよ」
とのこと。
一安心し、仕事と育児に専念できました。

それから3年後、第2子を授かりました♪
妊婦検診の際に「卵巣嚢腫があります」と伝えて、そっちも毎回見てもらっていました。
妊娠初期では変わらず6センチだった卵巣嚢腫でしたが、妊娠30週あたりで急に
「10センチくらいのサイズになってますね…多房性になっているみたいです」
と言われ、なになに?なんか悪い感じ?と少しひやっとしました。
胎児も順調に育っていましたが、卵巣嚢腫まで育っていたとは…

手術については
「子宮の中に赤ちゃんがいる状態での手術はリスクが高いし、卵巣嚢腫がある場所的に、取り出すにはかなり大きくお腹を切らなくてはならなくなる。出産後に体調が回復したタイミングで手術がいいでしょう」
と言われ、ひとまず出産に専念することになりました。

出産自体は2人目だったのもあり、破水から始まり陣痛から1時間半で産まれる超スピード出産で、無事次女が誕生しました。
卵巣嚢腫がかなり大きくなっていたのと、子宮の出口付近にあったため、赤ちゃんの出口を塞いでうまく出られない場合は緊急帝王切開になりますと事前に説明を受けていましたが、しっかり避けて出てきてくれたようです。

産後、再度CTやMRIを受けたところ、医師から
「今まで胎児がいてちゃんと見えていなかったけど、しっかり見たら20センチちかくあるね」
と衝撃の事実が明らかに…

ここまでが卵巣嚢腫との長いお付き合いの話でした。

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