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④子宮温存する?取っちゃう?

次女の1ヶ月検診が終わり、次は卵巣嚢腫の治療に集中するぞ!と思い、産後初の診察で改めてよく調べてもらいました。
担当医から
「今まで赤ちゃんがいて見えにくかったけど、今見ると20センチ近くのサイズになっていますね…」
と言われた時は、それまで10センチくらいと言われていたので驚きました。

卵巣嚢腫はサイズが大きいからといって悪性とは限らず、すごい人だと40センチを超えるサイズになり肺を圧迫したり、腫瘍の重さが10キロを超える場合もあるそうです。
最近太ったなぁとか、スカートがきつくなった…と感じていたら卵巣嚢腫だったというのは非常に多い話のようです。

私も妊娠中は胎児がお腹の中にいたので気付きませんでしたが、出産後も1人目の時のようにお腹が戻らず、産前に履いていたジーパンが全然入らない状態でした。
また、うつ伏せになると下腹部に圧迫感があり、仰向けになると今まではお腹が平らになっていたのに、明からに下腹部が出ていました。
脂肪なら押すと柔らかいですが、下腹部全体が硬い感触がありました。
とはいえ、元々卵巣嚢腫の経過を観察していたのでわかりましたが、経過観察をしていなかったらただの「産後太り」で片付けていたと思います。
卵巣ガンはこのように出血や痛みなどの自覚症状が出ないため、進行した状態で見つかることが多く「サイレントキラー」と呼ばれている怖い病気であることも知りました。
私の場合は、次女を授かったことで病気の異変に気付けたので、次女が教えてくれたんだなと思いました。

その後腫瘍マーカーの検査を受けました。
結果は、今まで平常値だった数値が少し上がっていました。
再度MRIとCTも撮りました。
また、ガン細胞をスキャンすることができる特殊なPET -CTも受けました。
PET -CTは、糖分を注射で体内に入れ、ガン細胞のように異常に活発な箇所が光って見えるという、全身を一度にスキャンできるCTです。
私の画像は、左側の卵巣の一部が光っていました。

色んな検査を受け、担当医から
「今までは良性もしくは境界悪性の疑いという診断でしたが、境界悪性もしくは悪性の疑いという診断にステップアップしましょう」
と言われました。
一度はガンではなさそうと安心していた矢先だったので、ここでまたガンが再登場してきて落胆しました。
結局のところ、診断はステップアップしたもののお腹を開けて腫瘍を取り出し、病理検査に回してみないと最終診断はできないということは変わらないため、9月末に入院することが決まりました。

病理検査とは、細胞がどんなものなのか顕微鏡で見たり、難しいアレコレをして最終的な診断を出す検査です。
私の場合は開腹手術で腫瘍を取り、「術中迅速病理」といって手術中にまず素早いスピードで病理検査をし、その結果次第でどの臓器まで摘出するかを決めると言われました。
すごい、お腹開けてる間にできちゃうんだ…その間お腹乾いちゃいそう…と思いましたがきっと先生たちがチームワークでいい感じにやってくれるんだと思います。
この「術中迅速病理」の正確性は100%ではなく、術後じっくり病理検査をした結果、良性ではなく悪性だった、ということもありえなくはないと聞きました。

いよいよ入院も決まり、手術方針について先生と、私と夫で話しました。
「子宮ほんとに取っちゃってもいいの?」
と聞かれました。
境界悪性や悪性の場合でも、進行が少なく本人がリスク承知で今後妊娠を希望する場合は、子宮と片方の卵巣を温存することができるそうです。
私も夫も同じ考えで、「もう子どもは望まないので、確実に治せる方を選びたい」と伝えました。
この点で夫と揉めることもなく、治療に最大限専念できたこともすごく良かったなと思います。

この先生は手術の前日まで「ほんとに取っちゃっていいのね!?」と聞いてくれました。優しい。
ちょっと待ったぁーーー!!!
て言ってたら本当に間に合ってたのかな?笑
私たち夫婦には可愛い娘が2人も来てくれたのでもう大満足です。
卵巣さん、子宮さん、2ヶ月前に出産という大仕事を無事終えてくれてありがとう!
お役目御免みたいな感じで取ることになってスマン!

続きます

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