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呪術廻戦 感想まとめ

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呪術廻戦の感想記事のまとめです。大幅加筆修正版は有料マガジン「瞼の裏で覚えてる」「瞳の奥に眠らせて」から読めます。
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2020年12月の記事一覧

肉体と魂と心の話、人の呪いたる「真人」を添えて

※単行本13巻までの情報に基づきます。 ※SF的な話題と語用論(言語学)の話題が混じります。書いている人間は象牙の塔で言語学やってました。 肉体が先か、魂が先か。心は幻想か。 「人が人を憎み恐れた腹から産まれた呪い」真人は、魂が肉体より先にあると定義し、心を魂の代謝――まやかしと呼ぶ。 はたして、本当に魂は肉体に先んじる代物なのか。心は本当にまやかしなのか。 肉体と魂、どちらが先か「肉体に魂が宿るのかな? それとも魂に体が肉付けされているのかな?」 「前者」 「不正解。

五条悟の「青春」、あるいは「心」と「意味」と「規範」の話

※単行本13巻までの情報から推察した内容に妄想と幻覚をミルフィーユのごとく重ねています。 そろそろ真面目に五条悟への考察を書いておこうと思ったら8000字近くになった。どうして。 「五条悟と夏油傑の『青春』の話」と「夏油傑の差別感情の話」の続きなので、先にお読みいただくとわかりやすいと思います。 (ちょっと矛盾していることを書いているような気がしますが、気が変わったということでお願いします。そのうちまとめて修正します) 五条の「青春」とは五条にとっての青春はモラトリアム