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withコロナにおける結婚式において私達がすべきこと


実は私も2020年7月11日に結婚式を予定していました。決行するかどうか周りから色々と意見を言われる中で、非常に悩みました。
パートナーと相談した結果、泣く泣く延期にしました。
私はウェディングの仕事をしているので、企業側の苦しみも分かる。
当事者として新郎新婦側の気持ちも分かる。
そんな両者の気持ちが分かる私だからできる提言をここにまとめました。
※個人の見解ですので、問題がありましたらすぐ報告ください。

結婚式をどうやって安全に行っていくか、
ウェディング業界をどうやって回復させていくか、
それは誰も教えてくれないし、国は助けてくれない。
各企業で考えて、各個人のやり方で感染を予防し、
結婚式をしていく必要がある。
結婚式を挙げるかどうか最終的に決めるのは新郎新婦様だと思う。
そんな迷える方に届けばいいなと思っています。

1.はじめに

◆こういう方に見てほしい◆
「今年結婚式をするかどうか悩んでいる新郎新婦様」
「今後の結婚式をどうしようか考えている会場の方」

この問題は絶対に業界全体で取り組まなければいけないと思っています。
今悩んでいる新郎新婦様に今年安心して
結婚式を挙げていただけるようにしなければいけない。

ブライダル業界って各社が何をどうやって取り組んでいるか分からず、
ブラックボックスの状態が多いです。
そんな中で本当に最強のスピード感で動いてくださっている皆様の
情報を下記にまとめました。尊敬と感謝しかないです!

以下は参考リンク集です。
コロナに関するブライダル業界の動きを分かりやすく
まとめてくださっています。

◆BIAの指針・・・日本ブライダル文化振興協会
 新型コロナウイルス感染拡大防止ガイドライン ←リンク
 ブライダル業界を代表している団体で、
 新しい生活様式を受けてガイドラインを発信してくださいました。

◆リクシィ様の見解
 withコロナ時代の結婚式宣言
 公式HP
 youtubeチャンネルあんてぃも社長
 コロナにおける日程変更やキャンセル対応など業界をまとめて
 発信し続けて、業界を引っ張っている会社です。
 あんてぃも社長のyoutubeは必見です!リクシィ~~~~

◆BRIGHT様の見解
 youtubeでの動画解説
 公式HP
 法務的な見解で業界の皆様を守ってくれている会社
 規約の見直しや法律的観点の対策を発信してくださってます。

◆SUEHIRO様の見解
 新型コロナウィルス感染拡大における結婚式ガイドライン
 公式HP
 業界でいち早く新郎新婦様向けのガイドラインを出した団体
 コロナへの対応が分かりやすく書いてあります。

これから先の内容は以上の情報を踏まえ、かつ2020年4月以降の1か月間の
社会の動きと業界の皆様のお話とお客様のリアルな声を踏まえた上で、
さらに私の今までの色々な式場での現場経験や
ゼクシィでの営業経験を生かして、できるだけ分かりやすく、
噛み砕いて書きました。
詳細が気になる方はお気軽にご連絡ください!

2.現状の整理

コロナの感染が徐々に広がった2月後半。
その頃は正直私自身も結婚式は無理やりでもやった方が
いいと思ってました。
空気感としてはインフルエンザが流行っているのと同じような感覚。
ただ節目になったのは3月26日小池都知事の会見、
そして志村けんさんの死去。

その日を境に世間も業界でもこれはただ事ではないと気付いてきました。
ただあくまでも結婚式は自粛の対象で禁止ではないため
式場側の都合ではキャンセル料などはいただかないといけない状況でした。

正直以下のような様々な意見が飛び交っていました。

【新郎新婦様の気持ち】
コロナで結婚式挙げれる状態ではないのにキャンセル料を取る理由が
分からない。
このまま結婚式をやっていいのか誰にも相談できないで不安。

【列席するゲストの気持ち】
感染が怖くて列席したくない。
自分が感染していて他の人にうつしたらどうしよう。
でも招待されているから行かなければいけないのか。

そして4月6日緊急事態宣言が出たことで業界内各社動き出し、
最近のTOPニュースは5月6日の会見で提言された新しい生活様式、
そして業界として5月14日にBIAからの宣言が出ました。

すべて目を通しましたが、
結論もうここまで来たら、私たちが自分たちで考えて
結婚式をするかしないかは自分達でジャッジしなければいけない。
私はそう思います。
その中で新郎新婦様が状況を知っておく必要があると思います。

3.2020年に結婚式を検討している新郎新婦様へ

結論以下の条件を守れば結婚式を行うことは可能だと思っています。

①3密を避ける
 密閉しない⇒会場内の換気
 密集しない⇒人数の工夫・40名前後がベスト?
 密接しない⇒席の配置の工夫
 窓がない会場はどうするのか、冬をどうしのぐか、
 挙式時は席の感覚を開ける、人数は減らさずできるのか・・・
 など課題は多いですが、会場によって臨機応変な対応が必要です。
②衛生上の注意 アルコール消毒
 入り口にアルコールの設置、ビュッフェNG、グラスの回し飲みNG、
 入り口での検温、手洗いうがいの推奨など基本的なことを実施。
 感染者をスタッフから出さない、ゲストは列席させない。
③列席者・スタッフのマスク着用
 食事中以外は基本ゲストの方もマスク着用。
 スタッフはマスク着用でのサービス。

予測するに6月で緊急事態宣言は解除され、今提言されている
新しい生活様式をもとに結婚式をしていく必要があります。
ここから具体的に説明していきます。

新しい生活様式の一文
冠婚葬祭などの親族行事
・多人数での会食は避けて
・発熱やかぜの症状がある場合は参加しない

多人数での会食は避けてw
業界の皆様はじゃあどうやって結婚式するんだ、と突っ込んだと思います。
あくまでも禁止はされていないので、
今後は結婚式場としてはさらにシビアな対応になるかもしれないです。

今年結婚式を行う場合はまず以下の手順をお勧めします!

①この事態で式場の対応に変化はあるか
 
比較的他社の情報が共有されてきたので、対応を変えている会場も
 多いと思います。早めに問い合わせしましょう!
 刻々と状況は変わっているので、都度会場側への確認は必須!

②キャンセルと日程変更の期限
 キャンセル料や日程変更料はいくらなのか(期限を明確に)、
 また確定のために何の書類が必要かをしっかり確認しましょう。
 最終見積もりはいつ時点のものなのか、
 どこまで減らすことができるのか、が重要!

③親族や友人の方への確認
 ゲストの方の気持ちは様々だと思うので、
 しっかり確認したほうが良いと思います。
 特に年配の方、妊婦さんがいらっしゃったら、要注意です!
 自分たちがどういう想いでその決断をしたか話しましょう。
 正直ほとんどの方がお祝い事なので、できれば来たいと思っていると
 思います。

またゲストで病気の方がいらっしゃったり、お仕事の関係だったり、
やむを得ない事情で結婚式を決行しなければいけない方も
いらっしゃると思います。
その場合は特に③のゲストへの確認は、決意をした「想い」を伝えるのが
大切だと思います、

結婚式当日の内容に関して、
まずは全体の感想としては、現状当たり前にやっていることを
当たり前にやるということです。
さらに少し細かい特に注意すべき点を下記にまとめました。

「披露宴会場」
・ 余興を行う際は、列席者と十分な間隔(※)を保つこと。
・ 大声を発する余興等については、控えてもらうこと。
・ マイクについては、使用の都度、消毒又は差し替えを行うこと。

・『披露宴会場は、出来るだけ広めの会場を手配し、席の間隔は、飛沫感染が防げる十分な間隔(※)を開けること。』
※「十分な間隔」とは、1m以上、可能なら2m以上を目安とし、少なくとも隣の席とは1席程度の間隔をあけることをいう。

上記の私の解釈は、
余興に関しては踊ったり、動きのあるものは厳しそうです。
 十分な距離を保つとなると、複数人での演出もできなさそう。
 DVDでの上映が無難なイメージです。
※個人的には余興という文化もなくていいのかなと思ったり
マイクに関して都度消毒するというオペレーションは、
 キャプテンがアルコールで毎回拭くのか?
 2本用意しておいて、回して消毒?
 そもそもマイクの消毒とは?と私は思いました。
・席の間隔はテーブルのサイズにもよりますが、
 通常7名掛けサイズ260φくらいのテーブルが多いので、
 4名掛けが良いと思います。

 10名掛けの大きいサイズであれば、6名はいけると思います。
 そうなってくると、やはり人数は減らす必要があると解釈します。
 会場に合わせた最大卓数がMAX人数でしょう。

「写真」
・ 集合写真を撮影する場合は、直前までマスクを着用し、
 会話を控えてもらうこと。
・ スナップ写真を撮影する際には、
 密集となることのないポーズとすること。

読んでちょっと笑ってしまいましたが、
直前までマスクして集合して写真・・・
実際のオペレーションではどうしろというんだ・・・
「はーい、みなさんマスク外してくださいねー!会話せずに静かにー!」
みたいな笑
個人的な意見では、まず型物集合写真はもうなくしてもいいと思います。
どうしても密になりますし、スナップでラフな感じで
密集しすぎずに写真を撮りましょう笑
また各卓フォトは演出としてはお勧めできないかなと思います。←密ですw
高砂に集まって写真は撮りたいと思うので、
メインテーブルの後ろを開けるなどして導線を確保して
少人数で写真を撮らなきゃいけませんね。
密集しないの定義が1m以上人との距離を開けるのであれば、
高砂写真はシュールな写真になりそうですね。

演出で言うと、各卓回る演出はできなくはないです。
いわゆるキャンドルサービスなどは大丈夫でしょう。
これも個人的な意見で新郎新婦様だけが動く演出、必要ですかね。。
キャンドルサービスとか、もう時代が終わりなきがしています。
ラウンドテーブルや余興がなくても歓談を楽しめるパーティが
主流になってほしいと願ってます。

「打ち合わせ」
・ 顧客の要望によりオンラインでの打ち合わせが可能な環境を整えること。
・ 新規接客においても、リモートでのご案内等の環境を検討すること。
・ フェア等のイベント開催にあたっては、予め混雑しない様、日程、時間、人数を調整すること。

打合せのオンライン化に関しては、世の中的にも当たり前になって来ているので、選択肢の一つとしてオンライン打合せが入ってくると思います。
遠方の方や海外在住の方では行っていたことだと思うので、
こちらのスタンダードになると素敵ですね。
以上がガイドラインを意識した上での結婚式の行い方です。

◆ここからは少し違った視点での新しい結婚式の提案です。
まずは下記のnote読んでいただきたいのですが、
Crazy Weddingの松田さんが提言している
そもそも結婚式は食事をする必要があるのか?という内容です。
これ分かりやすいので、是非読んでください!

現在そもそも結婚式の本質が問われている気がします。
今までは当たり前に行われていた3万円のご祝儀の文化、
引出物の文化が本当に必要なのかということを問われている
気がします。

その他、別な視点での結婚式の提案
◆アウトドアウェディング
 屋外でのカジュアルなパーティは密閉はないので、良いかもしれません。
 海外では大きな木の下でまったりパーティも当たり前にあってます。
◆2部制ウェディング
 オンライン結婚式が歌われてますが、2回に分けてパーティすることで
 人数を絞ることができるので、効果が出ると思います。
 1部は親族との会食、2部は友人とのカジュアルなパーティで
 メリハリ分けたパーティができます。
【その他ユニークな結婚式事例】
◆mooo wedding 公式HP
 オンライン結婚式 すでに挙式済みの事例があります。
 zoomでの配信の結婚式が開催されております!


◆Crazy Wedding 公式HP
 オンライン結婚式実施済み
 結婚式の本質を考えるnote


◆海外での結婚式事例 
 ドライブインシアターでの結婚式 ←車の中で参加の結婚式
 教会で写真をゲストに見立てて飾った結婚式
やはり海外の方が考え方が柔軟で発展的でスピード感あります。

◆ご自身で作られている方も出てきています!
 kra_weddingさん 一般の方が手作りで作っています。

以上、結婚式をやる上で気を付けるべきことを書いてみましたが、
条件で納得できない方は結婚式を延期することをお勧めします。
私自身も当然リアルでみんなで集まってする結婚式が
ベストだと思います。
どうなるかはわかりませんが、今年中にコロナのワクチンができると
噂されていますので、来年にはもう少し緩和されていると思います。
いずれにせよ、結婚式という儀式の進化が求められています。
皆様も今こそ本質を見直しましょう!

4.式場の対策

私の勝手な意見ですが、結婚式は間違いなく、
少人数化すると予測されます。

新郎新婦様のwithコロナマインドとして、
・自粛の雰囲気で結婚式していいのか分からない
 かつ大きな出費が怖い
・3密を防ぐために人数を減らさないといけない
・高齢者や妊婦さんは呼びづらい

ということで、まずは少人数ウェディング商品の強化が必要かと思います。
自社の会場でどうやって前述した内容を改善できるのか、
明確な提示が必要です。
着席人数に合わせた最大収容人数など見直しが必要かと思います。

そして私がマストだと思っているのは、すでに延期された方へのアクションです。
私もですが、新郎新婦様にとって、延期した日も特別な日です。
先程のkra_weddingさんもそうですが、特別な日にしたい方は
多いはず。
その方々への商品開発は絶対必要だと思います。
例えば、
・シェフの訪問によるご自宅での結婚式
・レシピと食材をプレゼントするサービス
・お花とギフトを贈る
・ゲストに料理をデリバリーして訪問型の結婚式
・写真+食事の商品
 など

ちなみにさすがのクレイジーウェディングさん
そのための商品ではないと思いますが、デリバリーのコース料理
すでに始めてます。

ただし以下のような事例もあるので注意。

高級フレンチはレストランの中での体験を売っているので、
そのまま売れるとは限らないです。
価格設定や商品開発が非常に重要だと思います。

また私の意見ではオンライン結婚式はそのままビジネスとして展開するのは
難しいかなと思っています。
理由はインスタライブなどで簡単に空間を共有できるので、
そこに一人当たりのフィーを発生させるのは難しいと思うからです。

そしてカスタマーもオンライン結婚式はお金かけてまでやる人は
少ないかなというのが私の意見です。

業界として、今年の結婚式を予約されている方にいかに安心して
結婚式していただけるか、はまさに企業の腕の見せ所です。

そして今後は媒体を運用しての集客もメスが入ると思います。
たくさんの広告費を掛けることで、結婚式の費用も上がっていた
そんな悪しき習慣を経つ良いきっかけだと思います。
少人数化が進む中で、広告を出せば集客できる時代は限界が来るでしょう。
シンプルだけど難しい、SNSとHPのメディアミックスの集客が
ポイントですね!
※こちらは弊社プロフェッショナルですので、ご相談ください!

5.最後に・・・

実は私も2020年7月11日に結婚式を予定していました。
私達の場合は、最初は日程変更でもキャンセル料がかかるという
話だったのでなんとかやりたいと思っていましたが、
私達はパートナーが5月末で仕事を辞めることが決まっていたり、
引越など色々とお金がかかる中、コロナで先行きも不安で、
無理をしてこのタイミングで結婚式を開催しなくてもいいかな
となりました。
かつ私たちは7月に記念日や彼女の誕生日があり、
7月に挙げることに意味があるので来年の7月に変更する予定です。

現状結婚式を開催しようかどうか悩んでいる方、
もし悩んでいたら是非ご相談ください。
最終的に決めるのはあなたですが、
専門家の意見は聞いた方が良いと思います!
ウェディングのプロとして、プランナーとして、
またお客様の立場としてお話しできると思います。
皆様のタイミングで皆様の納得いく形で素敵な結婚式を!!
結婚式の業界にもイノベーションを!

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世の中の結婚式のクオリティが上がって、新郎新婦様の笑顔とプランナーの笑顔がもっとたくさん広がりますように!