2021.5/30 ワークショップレポート・川那辺香乃

【オノマトペ】を共有したこと
私は光島さん、辻野さんと製作に取り組んだ。「モカモカ」と聞いて「太った人がゆらゆら歩いているような感じ」「赤とか茶色系」「カヌレとかおもちとか、甘ったるくてもちゃもちゃしている」という話がでた。印象に残っているのは、コーヒーの「モカ」のこと。私と辻野さんはスターバックスの「カフェモカ」をイメージしたが、光島さんいわく、「モカ」は本来酸味があるらしい。

【触覚】をたよりに素材を探す!
辻野さんは素材の場所に向かう前から手ぬぐいで目を覆った。私は材料のある場所へ行ってからアイマスクをして素材を選んだ。それぞれ触ると、ざらざらしたものやツルツルしたもの、トゲトゲしたものなどある。大きさもさまざまだ。私たち3人は、まるでスーパーのタイムセールのように、いろんな素材をたくさん選び自分の創作スペースに持ち込んだ。

制作のこと
光島さんと辻野さんは見えない状態、私は見える状態で制作に挑んだ。まずはどうしてその素材を選んだのかという話をした「“モカモカ”の”モ“っぽいから」「こっちは”カ“って感じがする」などと言いながら素材を観察する。そしてどれとどれをまずくっつけるかとか、どこになにがあると「モカモカ」になるかという話をした。
素材のことを辻野さんが「この人」「この子」と言っていて可愛いかった。光島さんは、辻野さんに「手ぬぐいをつけていると、あったかいから眠たくなるでしょう?」と言いながら、さっとつくった物体を差し出した。それがお父さんのようだった。子どもみたいになった辻野さんは、その物体をおそるおそる触ってみた。そしたらとっても気に入って「ソフトクリームちゃん」とこれまたすぐに名付けていた。
製作中に、この作品はだれがつくったものと言えるのかなぁとふと考えた。アイデアを出したのは光島さんと辻野さん。けど、素材と素材をどうくっつけるか考えて実行したのは私。となると、やっぱり3人の作品となると思うのだが、作品自身が意思をもって生まれてきたような感じがした。

それぞれの作品の感想
1伴戸さん・牛若さん・鈴木さんチーム
麻袋の下に鈴木さんが手を入れてなにかを動かしていて、鑑賞者は麻袋の上から触るという作品。まさしく「モカモカ」。ペコペコとなにかを押している感じだった。赤い目玉がついている作品は、あのアンバランスさが「モカモカ」。段ボールにいろんな素材がついている作品は、みんなで「これはモカモカじゃない」「これはモカモカ」とか、ほかのオノマトペが出たりと話しながら触って面白かった。

2光島・辻野・かわなべチーム
個人的に、あの毛の玉をなんとかはみ出ないようにしたい・・・でも船のようになった。「モカモカの船」というタイトルはどうだろう。

3伴戸・草山チーム
「モカモカ」お中元セット。「夏のモカモカにいかが?」みたいなフレーズが思い浮かぶ。
ビンとペットボトルの違いが触っていてもわかりずらいと言ってしまったが、もう一度トライしたらはっきりわかりました(反省)ひょうたんの底が口直し、小休止になるような感じの触感で心地よかった。

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