2021.5/30ワークショップレポート・光島貴之

【オノマトペ】で共有したこと
コーヒー好きのぼくは、モカマタリや、カフェモカにとらわれてしまいました。何とかコーヒーの香りから逃れるために「も」と「か」に分けてイメージを考え始めました。
「も」は暖かい赤茶色。「か」は、「も」よりも少し黄色が買った赤茶色。いずれも点字のかたちを思い浮かべると感じてくる色です。
そして「か」は、少し暖かいと言うより、はじけた感じ。
これらのイメージは、わりと3名で共有できていたように思います。

素材探し!
いつもやっていることなので、瞬発的に素材を抱え込みました。点字の印刷された用紙があったので、この中から「もか」を探し出してやろうと思ったのですが、そう簡単には見つかりませんでした。

制作
「もかもか」を一文字ずつに分解してイメージを膨らませて行きました。これは「も」、これは「か」でしょうなどと言いながら、お互いに素材をさわって確認しました。

画像1

鑑賞
チーム1は、「もこもこ」というタイトルを付けたくなる立体作品でした。
ぼくたちのように分解して考えるのではなく、オノマトペそのものを作品にしたと言うところがすばらしいでした。
チーム3は、やっぱり統一感がありました。視覚的にはどんなことを感じるのでしょう。

出来上がったものにオノマトペや名称をつけてみる
ぼくたちの作ったものは、「もかもか歩く」とか、「モカもか動く」とか、「もかもか進む」という風に動きのイメージがあるように思えます。

ふり返り
3名のグループで行うことで、見えない人も遠慮することなく普通に1人の参加者としての役割があって、肩肘張らずに参加出来ました。
なぜわざわざそんなことを書くかと言うと、3人であれやこれやと楽しく会話しながらやっている内に、1997年に参加したニール・プライスのワークショップを思いだしてしまったからです。
当時は、見えなくても参加できるワークショップがないかいろいろ探していてわざわざ北九州まで行きました。見えないのはぼくだけで、サポートしてくれる人もどうしたらいいのかという感じでおろおろしておられたようでした。ぼくもとても緊張していました。楽しむと言うより、1人の参加者として認めてほしいという気持ちが高まっていたようです。とにかく自分でワークショップを組み立てるためにすべてを吸収してやろうとガツガツしていたわけです。
今回は久しぶりで楽しみました。亀井さんのふわっとした感じがいいですね。見習いたいです。

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