変わらない景色が悲しくて泣いていたら いつも空の花瓶に 花をひとつ挿してくれたね 「くじら月光船 今夜こそ 見えなくなるまで連れてって!」 願いを書き込めたノート 夢でも見てるのかな 「望んだ朝が今日も来ないな」 引っ掻いた傷 撫でながら言うから 抱き寄せて探る その心音 今夜 月光船 「迎えに行く。」 ゆっくり目を閉じ 待っていて 僕らは夜を泳いでく ふたりだからもう怖くない 覚えてたい事はそれ程なくて 眠れない夜がまた更けていく 忘れてしまわないで くじら月光
日差しがジリジリ肌を焼く 伝う汗を風が乾かす 人差し指で壊された 瞬き一つで変えれるなら良かったのにな 無駄な空想だ 草臥れた鎧を脱ぎ捨てた 最終回 追いついたってもう遅いよ ふわり前髪が浮いて見えた視界 冷たいフェンスに手をかけ息を呑む 指先がやけに眩しくて目を細めた 夏が始まる 蜃気楼揺れる街を背に空を仰ぐ 凶器を手に陳列する悪魔に 差し出す両手 奪われる声 良かったのにな だってそれは淘汰 ゆらり世界が傾いて落ちた視界 冷たいフェンスを離した 心臓はやけに大人
大切なものは同じじゃないけど 守りあったね 壊れないように 素敵なことだと思うの 今でも思い出せるよ いつから傷つき合うことが増えたね 忘れてもいいよ わたしのことなら 悲しいことは他にもあるから わたしは平気でいるよ 今更 会えなくていいよ 強がりは嫌いだと知ってるから もしも貴方が遠くへ行っても 追いかけないけど もう少しここに居ると思うよ 行かないで 行かないで 終わらせないで なんて引き留めたりしないから ありがとう ありがとう それから お別れしよう 元
浮かれて眺めてた花筏は 懐かしいね 五月雨はまだすこし涼しかった 貴方は焦がれて鳴く蝉のようで 私が鳴かず身を焦がす蛍 やらずの雨が二人を引き止めてく 堕ちていく overdose ふたりの 青の億劫 瑠璃の割る音 リナリアもう気づく頃かしら 静寂 微睡む夜明け ラベンダーが濡れて香る午後に ラムネ瓶から滴る水が肌をすべり 希死念慮 ああ 熱く濃く滾る 堕ちていく overdose ふたりきり ソーダ泳ぐ 夏のダイバー カンカン秋の知らせは遠く 静寂 雨待つ夜明け
私の日常に音楽は溢れているけど、 私の音楽に私の日常は一切存在しません。 だから安心して聴いてほしい。 普段のライブ活動では 聴いてもらうことがほとんどで、 歌詞まで見られる機会などない。 かといってわざわざSNSに公開したりなどは してこなかった。 みんな曲の内容にまでは さほど興味ないのかもしれない、 でもちょっと、その方が有難いな… なんてことも思う。 何も知らない誰かが見るのか、 もしくは誰も見ないか分からないけど ふと思い立ったので書き残します。