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B1第1節 GAME2|B.LEAGUE2023-24  名古屋D VS SR渋谷

10/8 ドルフィンズアリーナ
結果
76-74
2点差で勝利。

はじめに
開幕戦をきっちりと勝利してのGAME2。なんと中国から帰国直後の齋藤がロスター入りは予想外。無理はしてほしくないが、渋谷に対して連勝したいというチームの意気込みは感じる。佐藤はコンディション不良で欠場。
とにかく連勝を目指して臨む大事な一戦。渋谷を乗せるのは後半戦までお預けにしたい、という状況。
渋谷はマカドゥ不在で連携もこれから構築する段階のため、力の比較はできなかった。


・齋藤拓実。帰国後すぐに合流。
2Q頭から出てきて、会場を、ざわつかせた。いきなり空気を変えて、連続ポイントを呼び込んで渋谷にタイムアウトをとらせた。
流れを変える3分間の出場となったのは、さすがの一言。

後半も出場したが、後日語ったところ、デニスHCから後半も行けるか?と聞かれて、行けますとしか言えなかったとの事。当日にも出るのか出ないのか、決まっていなかったというのも驚きの情報。よく出てくれたな。

3Qのブザービーターの得点は、齋藤の技術がふんだんに使われた贅沢な一撃。


・フランクスが不運もありいきなり2ファウルでスタート。大きな負担を背負っての試合の入りになってしまった。
スミスが出る時間帯が長くなり、そこの対策をおそらく念入りにしてきた渋谷。
ダブルチームでスミスを封じて、リバウンドの意識をしっかりと持っている。昨日の修正をきちんとしてきた。
スミスのスプリントの遅さ。攻守両面において言える弱点。渋谷は素早い切り替えで準備が整う前に攻めてきた。
またディフェンスではエリア内にとどまるスミスの特性をついて、ノーマークのシュートをセレクト。



・今日はフランクスのシュートタッチが良い。ハドルでの声掛けと、リーダーシップをデニスHCから求められているとのこと。
おそらくサウスポーなので、ワンハンドでのボールの扱いは左手が得意と思われる。シュートは右手なので、解説の川村さんにも驚かれていた。
ダブルダブルの活躍。
能力の全貌がまだ見えていない1番の伸び代。チームに慣れてきた時に、どこまで活躍するのか楽しみ。


・須田のスリーポイントシュート。通算400回成功の記録達成めでたい。
この試合のシュートタッチが良かった。
須田は波が大きいのが、少し懸念点。
彼が決めるとドルアリの盛り上がりがすごい。大事な試合ではこの盛り上がりが必要になる。



・3Q途中で名古屋が追いついてからは一進一退の攻防が続いた。名古屋ペースに見えたが、渋谷はしっかりとゾーンディフェンスを攻略してきたし、名古屋はターンオーバーが多くてペースを握るのに苦労した。
スミスがいる時には、渋谷はスミスとガードの2箇所のミスマッチを狙い、名古屋はミスマッチを狙ってくるところを待ち構えて跳ね返すという争い。
最後は、渋谷が田中がミッドレンジアーティストなジャンパーを決めて、
名古屋は齋藤がピックからケリーをフェイクで飛ばせて、ホーキンソンをフローターでかわして決めるブザービーター。クラッチショットの強さを改めて見せつけた。

渋谷は田中が3Qには4ファウル。これが渋谷にとっての負担になった。田中抜きではキツい渋谷。
名古屋はレイパークスが同じく4ファウルだが、変えが効く点が違う。


・4Q始め渋谷はピックで、毎度のミスマッチを狙ってきたが、名古屋はスイッチを用意。伊藤がウイングに流れてレイパークスがホーキンソンにつく。さらにソアレスも付近にいたので、ダブルチームになり、トラベリング。
このスイッチは終盤まで取っておいたのかな?
これまでほとんど使ってなかったはず。

そこからはターンオーバーが多く、ディフェンスで粘り、停滞する。
ここからどちらが抜け出すか、重要な局面。
このタイミングでソアレスが足首を捻るアクシデント。
どうなる?

お互いにオフェンス、ディフェンスともに狙いがあり、そこの潰し合いだが、名古屋の連携に一日の長があった。
名古屋がリードを奪いはじめる。
勢いにのったのは須田のスリーポイント。ターンオーバーから伊藤がリング下まで持ち込みコーナーの須田へ。5点差をつけるこのシュートで会場のボルテージが上がり、雰囲気を作った。

そしてさらに渋谷のピックに対して、スクリーンが甘く齋藤がベンドラメに追いつき、スアレスがホーキンソンをケアして対処。
名古屋は連携からマークがずれたフランクスのスリーポイントでリードを広げる。
ここにきてチームの練度の差が出てきた。

4Qのオフィシャルタイムアウトで完全にドルフィンズムードで、「カミカゼ」に入ると、アウェイベンチが完全に沈んでいる。「カミカゼ」の盛り上げの効果をまざまざと見せつけられた気がする。

終盤はスターターに戻した渋谷が地力を発揮してじわじわと点差を詰めてくる展開。最後まで勝敗はわからない攻防になり、さすがの力を見せた。
ここにマカドゥがいたら、勝敗が違っていた可能性もある。



・見事な連勝。
渋谷に対して不安な開幕説だったが、結果は2連勝。この上ないスタートを切れた。ここはぜひ連勝記録を伸ばしてほしい状況。開幕ダッシュで11月以降の戦いに余裕を持たせたい。
と欲が出てきているのが正直なところ。
次の山場である広島、宇都宮戦に向けて調子を上げてほしい。

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