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36節 GAME1  名古屋ダイヤモンドドルフィンズ  VS  アルバルク東京  5/6


国立代々木競技場 第一体育館

スターター
名古屋
坂本、須田、中東、クラーク、エサトン

東京
笹倉、安藤、吉井、ロシター、サイズ

最終節に強豪東京戦。CSのワイルドカード順位の争い。そしてCS出場チームとの腕試し。今節はデニスHCにとって、どのような位置付けか。

1Q
まずは東京がデザインされたプレイで安藤の3ポイント。さらにサイズに対してダブルチームをしかける名古屋に対して、ボールを回して安藤がもう一本。東京の先制パンチをくらう。
名古屋は苦労しながらフリーになった須田の3ポイント。
3-6。
先制パンチをくらったが、持ち直した名古屋。互角の進行に。
坂本がドライブからディフェンス2人に迫られながら、難しいリバースのようなレイアップを決める。やはり完全に覚醒したかもしれない。
7-8。
3分経過して名古屋は大きくメンバーチェンジ。齋藤、伊藤のダブルガードは本格的に採用する様子。レイパークスというハンドラーを失ったので、そこのパーツを埋める目的かな。
齋藤のフローターが久しぶりにかなり高い軌道。調子が戻ってきたか、古巣相手で気合いが入っているか。
シーズン前半の齋藤の得点力が戻ってくれば、CSもぶち抜いていける気がする。
4分経過して、9-8。
名古屋のディフェンスリバウンドは大きな課題。
須田の3ポイントシュートも好調そうで、伊藤が掻き回して、齋藤がフローターをねじ込んで、14-11で東京タイムアウト。残り時間4分38秒。
今のところ、コブスと藤永がいない東京は、ガードが弱点なのは間違いなさそう。名古屋が最もアドバンテージを持っているポイント。
齋藤の3ポイントシュートで、19-13。
名古屋、メンバーチェンジで齋藤劇場の第一幕が終了。
しかし伊藤もキレキレで良い。
と思っていたら、すぐに齋藤が出てきた。ガード陣小刻みにメンバーチェンジを繰り返すのか。
名古屋はチームファウルが5つになり、フリースローで余分な得点を献上したが、27-18で終了。

2Q
ウィリアムズの存在が、東京のインサイドでのアドバンテージを消している。
現状ではガードの差を埋められるポイントは見当たらない。
3分経過して31-23。
さらにローテーションのディフェンスで伊藤がスティール。ウィリアムズに上手くボールが回り33-23。東京タイムアウト。東京は前半のタイムアウトを使い切った。点差以上に東京が上手くいっていない。
35-25でオフィシャルタイムアウト。
怪我人が多いチーム同士。チームの成熟度で名古屋が優勢。
東京がいい形でインサイドにボールを供給するようになった。また、ディフェンスも強度があがり、名古屋がターンオーバー。40-34、残り時間2分42秒。名古屋タイムアウト。
メンバーチェンジで齋藤、ウィリアムズ投入。いきなりクラークの3ポイント。
クラークとウィリアムズが起点となり、スムーズに人とボールが動く。ディフェンスもリズムが良くなって、残り時間1分で、48-36。
最後は50-39で終了。

3Q
前半のスタッツは完璧。シュート確率は2も3も高確率。唯一フリースローは貰えてないが、確率は良い。リバウンドも取れている。ターンオーバーは少なく、ベンチポイント、ペイント内得点も取れている。

東京は安藤の3ポイントで絶好のスタート。しかし名古屋も坂本、エサトンのPnRで完全にフリーになったロールしたエサトンの得点といい形ができた。
ここから東京が、吉井の3ポイントとサイズのバスカットカウントで追撃。
52-48。
さらに東京のタフなディフェンスに苦戦。ボールがフリーの選手にスムーズに渡らない。視野が狭くなっているか。
52-50になり名古屋タイムアウト。残り時間7分45秒。
名古屋は齋藤とウィリアムズを投入。前半はこの2人が当たっていた。
最初のポゼッションは得点できなかったが、ウィリアムズがオフェンスリバウンドを取ったので、ポジティブ。
名古屋のディフェンスもまた激しくプレッシャーをかけられるようになってきた。東京のオフェンスは苦労している。
一旦東京に傾いた流れは止めた。ここから流れを完全に引き寄せる仕事をしたい。
名古屋のオフェンス。皆が流れるようにポジションチェンジをして、程よいスペーシング。ブリッツをかわして、上手くハイポストのウィリアムズにボールが入る。またアシストかと思わせたところで、虚をついたドライブ。そのままワンハンドダンク。
56-50。オフェンスの内容が良すぎる。東京タイムアウト。残り時間6分。
名古屋は2-3ゾーンディフェンス。東京は攻略できず。58-50でさらに、という雰囲気だったが、須田がファウル3つめでベンチへ。代わって伊藤が入りダブルガード。
東京は小坂部のシュートが好調。名古屋はガード陣の機動力とウィリアムズを起点に得点。点の取り合いで63-58。
お互いにチームファウルが5つになり、フリースローでの加点も。
終盤、名古屋のディフェンスが東京を若干上回り、優位に展開。そのまま行きたかったが、安藤がいいところで3ポイントシュートを決めて、69-63。このQは東京が取った。

4Q
序盤は東京のペース。ルーズボールも東京側に転がるなど、大きな差はないが、少しずつ東京に有利な結果に結びつく。残り時間8分30秒で、70-69。
ワンポゼッションの攻防がしばらく続く。名古屋は伊藤のシュートを選択するケースが目立つ。スペインピックを使ったケースはまさに狙っている事を裏付ける。コート上では1番得点が少ない伊藤だが、今日は調子が良さそうだし、狙いとして成功している。
ターンオーバーから東京に速攻を許し、なんとか止めたが安藤のディープスリーを決められて74-76。逆転。残り時間6分41秒。安藤がかなり乗っている。すでに25得点。
直後にウィリアムズがローポストからバンクショットであっさり同点に追いついたので、まずは安心。
両チームメンバーチェンジ。
ロシターにフリースローを決められてリードを許すが、齋藤がP n Rからプルアップスリーを決めて再逆転。
小坂部がジェイルからフローターで、東京リード、名古屋がウィリアムズのバスケットカウントで、再度逆転したところで、オフィシャルタイムアウト。
81-80。
その後も一進一退の攻防が続く。東京、小坂部のプルアップスリーで82-85。
残り時間3分30秒で、伊藤を入れてダブルガード。ウィリアムズに代えてクラーク。
バランスキーの3ポイントシュートが外れるが、リバウンドのルーズボールがロシターの元に。82-87。
東京に5点のリードを許してしまうが、すぐにクラークのバスケカウントで3点プレイ。85-87。
サイズのオフェンスリバウンドでやられるも、すぐに齋藤がプルアップスリーを決めて、88-89。残り時間2分16秒。
次のポゼッションは守りきるが、リバウンド争いでエサトンがファウル。チームファウルが5つになりフリースロー。
サイズがまだ2本決めて88-91。残り時間1分30秒。エサトンに代わってウィリアムズ。
名古屋のオフェンス。いい形は作れなかったが、クラークがオフェンスリバウンドを決めて、90-91。
東京は安藤がP n Rからドライブ。ファウルになりフリースロー。一本外して、90-92。残り時間40秒。
ともに一回ずつのオフェンス機会が残る。ワンポゼッション差。

齋藤とクラークが交互にハンドリング、ハンドオフをして、齋藤がドリブルをするところで、ウィリアムズとP n R。ダイブするウィリアムズにタイミングをずらしてパス。インサイドでフリーのウィリアムズが、ヘルプに来るロシターのサイドのコーナーで待つクラークへキックアウト。完璧な崩しでクラークのコーナースリーが決まる。93-92。ここで、逆転。
スローで映像を見ると、P n Rの前にウィリアムズのディフェンスに対して須田がスクリーンかけていて、P n Rからウィリアムズがダイブする時も、サイズに対して背後から須田が再度スクリーンをかけて、ディフェンスのズレを作っている。まさに完璧な崩し。
ベンチ後方のドルフィンズ応援団が今日1番の興奮に湧き立つ。

東京タイムアウト。残り時間20秒。
バックコートから。
安藤にボールが渡るまでに10秒。
ロシターがディフェンスの中東にスクリーンをかけて、スイッチしたところすかさずロシターにボールが入る。
おそらくデザインされたプレイ。
ハイポストでロシター得意のステップバックのフェイダウェイロングツー。
これがショートして名古屋がリバウンドを抑えてゲームセット。
93-92。

デニスHCげ試合後のインタビューで言っていたとおり、ディフェンスには課題も残した。一方オフェンスは好調で、特に前半はオバケスタッツだったし、試合を通して優秀な結果だった。終盤のシーソーゲームを制してのギリギリの勝利は価値がある。

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