「東のテュルク諸語」の例文・文法データがオレにとってありがたい理由
上記ツイートの通りでして、著者ご本人たる新潟大学の江畑冬生先生にご恵贈賜りました。いやあ、これの何がありがたいって、私にとって超絶実用的だということに尽きます。
実用的というのはもちろん、語学としてというよりも研究としてです。
テュルク諸語一般の話をするときに、トルコ語とアゼルバイジャン語のデータ「だけ」をもとに話をすることは大変危ないのですよね。
トルコ語でこうだから、ほかのテュルク諸語でもおそらくこうなっているだろうという予想というのは、もちろん当たっていることも多いのですが、いやそれはトルコ語だけ、あるいはテュルク諸語のうち南西語群だけ…という話もまた、よくあることなのです。そこを無視して話を進めてしまうと、過剰な一般化ということで誤った話にもっていってしまいやすい。
私がテュルク諸語関係の書籍を買い集める理由というのはもちろん個人的な趣味という側面も大きいのですが、一方で自分の研究のため、あるいはトルコ語やアゼルバイジャン語の説明をするときに奥行きをもたせたいという個人的な希望のため、という側面もあります。
ですので、テュルク諸語は等しく自分の最大の関心ごととしてマークしておきたいという事情があるのです。実践的な語学を教える側に立つものとしてはもちろんトルコ語、あるいは背伸びしてもアゼルバイジャン語あたりに限定されるわけですが。
しかし、今年も10月後半になりましたが、改めて今年は特にご献本をいろいろな方から賜りました。これだけいただいてしまうと、あとあとお返しというかどのように具体的な御礼をするべきかというところで悩んでしまうところです。
もちろん、自分も研究を続けていって、その成果を出すということが皆さんに対する最大のお返しということはあろうと思うのですが。ああしかし、研究…研究はなかなか進みませんねえ…
20代、30代前半の頃の自分と比べると、ちょっと熱量が下がってきているような気がしないでもないです。年齢的にそうなっていくものなのか、あるいは自力で解決できる問題なのか。
まあしかし、こうやってサハ語、キルギス語、トゥバ語のデータを目の前にテンションが上がっているうちはまだまだ大丈夫だと自分に言い聞かせつつ、がんばっていくしかないっすな…ということでみなさま、よい1週間を!
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