学部ごとに必要な勉強が全然違います。

タイトルを読んで、「そんなの当たり前では?」と思われたかもしれません。法学部を受験するなら法律を、経済学部を受験するなら経済を勉強しないといけないということは何となくそんな気がするという人は多いかもしれません。

ここで言う全然違うというのは少し違います。
法学部の場合、法律そのものに関する知識を問われることがある(神戸大学・筑波大学・北海道大学など)一方で、法律そのものに関する知識を問われることはないこともあります(香川大学など)。法学部なのに法律を勉強しなくていいの?と思われるかもしれませんが、社会科学に関する幅広い知見を問うことで受験生を選抜しようとしているようです。法律の知識が問われても問われなくても、法学部では「何を書くか」ということと同時に「どのように書くか」によって選抜される面が経済学部と比べて強いように思います。

一方で経済学部では(特にミクロやマクロ等の理論的な側面が強い問題では)、どのように書くかという点で悩むことはなく、「解法」がある程度定まっています。高校の科目でいうと、数学の証明問題をイメージしてください。自分の頭でその場で考えるというより、あらかじめ定められた解法を例題を通じて修得し、類題でそれを時間内に書けるようにするというものです。典型的な参考書でいうと「チャート式」シリーズや予備校から出ている解法シリーズですね。また、経済学部では数学の理解が前提になるということも特徴です。

ですから、やや極端な言い方になるますが「書き方」を修得するのがめんどくさい、という人には経済学部の受験が向いているかもしれません。反対に、数学が苦手な人にとって経済学部の受験はかなりの苦痛を伴うかもしれませんね。勉強の成果を実感したい人は経済学部向けの受験の方がやりやすいと思います。もちろん、受験する大学のレベル等にもよります。

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