慣れ

自分は気付いたら慣れていた。クラスで相手を馬鹿にするような言葉が飛び交っていても、何とも思わなくなっていた。強いて言うとするならば、静かにして欲しいと思うくらいだ。その言葉は自分には関係ないし、良くも悪くも遊び混じりで言い合っているだろう。だから、自分はいつの間にか何も思わなくなっていたのだ。その環境に慣れていたのだ。

数ヶ月前に友人がその言葉、それを発言している人が嫌だと言ってきた。

そこで自分の慣れに気付いた。自分が恐ろしかった。自分も前は嫌だった。遊び混じりだとしても決して発してはいけない言葉だし、自分に言うならまだしも、他人には絶対に言ってはいけない言葉だ。なのに自分は何も感じなかった。自分の慣れに今まで気付いていなかった自分が怖かった。

慣れは怖いということを改めて実感出来た。でも、慣れないと気持ちが落ち着かない。だから、適度な慣れを大切にしたいと思った。勿論、相手を馬鹿にするような言葉を発さないように今まで以上に気を付けていくことも大切にする。