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僕にしかできないことはなんだ?

これは僕の仕事の話。

「僕にしかできないこと」なんて存在しないと思っていた。ただの凡人で、誇れるような特別な才能も誰にも負けない何かも持ってはいない。もちろん特別な何かを欲しいとは思っていません。それ自体にも感謝すべきで、人並みに良い友達と家族がいて不自由なく過ごしている日々。何となく過ごしていると思っているわけではなく、色々なことを考えているつもりだけど、多分それは他の誰かにとっても日常の一部で、他人であっても想像の範疇にあるものです。

人には、努力と共にそれぞれに特有の特別な何かがあるんじゃないかなって思ってる。何が琴線に触れるかには個人差があるけど。教師という多くの人と関わる職業にある中で、理由も分からないけど人に惹きつけられることが良くある。一言で言い表せないけど、言葉にするとしたら「人間力」とでも言えるでしょうか。もちろん一人ひとりを全て細かく見ることに時間を割ければそのことはもっともっと増えていくんだろうけど、なかなかに忙しいのでそうもいかない。

毎日誰かの魅力を感じつつ、自分はどう思われてるんだろうね、って考えると結構怖い。

となると、逆説的に自分にしかできないことなんてないなあって思いながら、仕事しているんだけど、そうとも限らないなあって思ったことがあった。

僕は働く上で「先生だから」っていう動機の元に働いているけど、その中でも自分にしか出来ないものがあるのかなって感じたことがあった。ある出来事の後に、他の人のことを考えてみたんです。こうしない人もいるんじゃないか。つまり自分と同じような選択をしない人はいるだろうということ。誰かの選択。それ自体は間違っていない。全ては結果論でしかないし、人によって感じ方は違うから。

そうしなかったという可能性は二度と実現しないし、想像の世界でしかない。でも、それでも「自分に出来ることは全部やろう」と思えた。そのギリギリのラインを探って生きていくのが少なくとも今の自分にとっては合っているんだなって。

「僕にしかできないことはなんだ 今でも自信なんかないけど それでも」

勇気を貰った曲。自信なんていらない。それでも僕にしかできないことがあるかもしれない。だったら、その自分にしかできないかもしれないことを精一杯やってやる。そうすればよいことがあるかもしれない。分からないけどね、やらないよりやった後悔の方が僕には合っている。


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