Is my fate 私の運命は?

 私の勝負曲。たくさんあるけど、何か1曲って言われたらこの曲になる。いや、なってしまう。

 出会いは大学生の頃でした。上京して木村カエラさんを聴きまくっていた頃。パンクでポップでロックな彼女の唄はどれも刺激的且つ魅力的で、僕に勇気と元気をくれた。ライフスタイルにも大きな影響を受けた。真似して髪を染めて、古着で闊歩してました。ただ目立ちたいとか思われてたかもしれないけど、所詮まがい物の自分でも、憧れたり好きなものができるっていう経験は、部活と勉強しかしてなかった中学~高校まではほとんどできなかった。

 だから、自由奔放なカエラさんを見て自分もそうやってみよう、かっこいいと思うなら女も男もないじゃんか、と思った。一人暮らしに柵はない。好きに生きていいんだ。じゃあどう好きに生きようか。その方法を知らなかった僕に道しるべをくれた人なんですね。今前髪とツーブロックが好きなのはカエラさんの影響。そして、憧れの女性は今でもカエラさん。瑛太さんと結婚した時はちょっと悲しかったなー。そんな風に感じたのは今んとこ最初で最後です。

 そのカエラさんがインディーズ時代に組んでいたanimoというバンド。英詩でパンキーで聴かせるメロディーラインが印象的な正統派ロックバンドです。今聴いても全然色褪せません、はい。

 今現在聴けるのは4曲のみ。木村カエラ名義では1stアルバム「KAELA」収録の「You know you love me?」(あなたは私のこと好きって知ってる?)、「Because」(なぜなら)。数少ないanimoオリジナル音源の「Out of luck」(ついてない!!)そして、「Is my fate」(私の運命は)。

 animoは、ドラム柏倉さん(toe、the HIATUS)、ギターmasasucksさん(FULLSCRATCH、the HIATUS)という、J-Rock好きの人からしたらまあ恐れ多いモンスターメンバー。オムニバス「...of new types」に収録されています。このアルバムもなかなかにすごくて、若き日のBIGMAMAとかRIDDLEの曲が聴けます。

 カエラさんがペンギン・ジェット解散後、新たにバンドを組んで、ラウド気味に歌っていた頃の曲。今に通ずるものもあるんですね。彼女は結構意識的に聴かせる曲と騒ぐ曲とを使い分けてるような感じがするんですが、当時の初期衝動をぶつけているのがIs my fateかなあ。

 「私の運命は?」という問いに向き合っていたのかね。この後、sakusakuMCになって、シンガーになる。そこに至るまでの葛藤。もう何年前になるか。ロッキンジャパンの2万字インタビューが懐かしい。

 Dreamy days 夢見る日々。

 Let's start to believe さあ信じることを始めよう。

 I live in the different world 私は違う世界を生きている

 Is myafate どちらにせよ私の運命。

 Come it rain or come it shine carry on my life...

雨の日もあれば晴れの日もある。

 そうやって過ぎていく私の生活。

 どれも当時の自分に響いた。そして今でも響いている。元気が無くなった時、何かに迷った時、勝負の日。この曲を聴く。結果は様々で、雨が降る日もあるし、晴れる日もある。でもそれを受け止めないとね。だってそれが、僕の運命(my fate)だから。日々変化していく毎日に彩りを。その全てが自分自身のfate?そうでないかもしれない。誰にも分らないけど、そんなもんだよ。だって現実に起きていることなんだから。でも自分がいることも現実に起きている事実。それだけは変わらない。

 さあ、信じること(自分も他人も)から始めよう。良くも悪くもどうにかなるさ。

https://www.youtube.com/watch?v=AuF0nXSEVxk

#私の勝負曲

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