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結界を張る

対話はまだ非日常的なコミュニケーションなのかもしれない。日常のコミュニケーションと切り離すために、普段とは違う場所、違う時間で対話を行う。

 写真 東京都 井の頭公園

対話をするためには、まず「対話の場」をつくる必要があります。

対話は普段のコミュニケーションとはちょっと違います(私たちは対話を普段のコミュニケーションにしたいと思ってはいますが、残念ながら、まだそうはなってはいません)。

なので、対話を始めるときには、「普段」と違う場所に移動して、今日は普段と違うコミュニケーションをするという空気をつくる必要があります。「結界」を張って、対話の場を日常生活から切り離すことで、普段とは違う「対話」というコミュニケーションを行う空気を作ることができます。

では、「結界」を張るにはどうしたらいいのでしょうか。

まずは、「場所」を変えてみましょう。普段とは違う場所を対話の場にしてみましょう。普段会議室でお話ししている人は、外のちょっと変わった会議室でお話ししてみましょう。普段家でお話しをしている人とは、家を出て、カフェやレストランでお話ししてみましょう。思い切って外にでてみるのもいいかもしれません。公園や、近くの景色のいいところ、森の中でお話しするのもいいかもしれません。

次に「しつらえ」を変えてみましょう。普段とは違うモノを場に持ち込んで、しつらえを変えてみましょう。普段花を飾っていなければ花を飾ってみましょう。仕事場ならおもちゃや、アートなど普段ないモノで場を彩ってみましょう。軽食やお菓子、コーヒーや紅茶などの飲み物、食べ物を準備するのもいいかもしれません。食べながら、飲みながらお話しすることを普段していないのであれば、飲むこと、食べることが結界になります。

普段とは違う場所、しつらえの中で話をすることで、普段とは違うコミュニケーションが生まれます。そして、その場所で対話がはじまります。

 

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