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犬と暮らすということ⑥

新たに迎え入れた犬は、保護団体からゆずり受けた子です。

黒い犬。

初代愛犬のもえちゃんと同じで、黒。

ただ、もえちゃんと違い、全身真っ黒な犬。

僕は完全に黒い犬の魅力にとりつかれていました。


初対面の日

保護団体の方と連絡を取り合い、ついに対面の日がやってきました。

この日はまだ、ゆずり受ける日ではありません。

車にのせて自宅まで連れてきて下さいます。他府県からで、結構遠方でした。ありがたいような、申し訳ないような気持ち。けど、実際の自宅環境を確認する意味もありますね。

自宅の前まで来て頂くと、車の中に黒い犬がいるのがわかります。

期待と興奮で気持ちが舞い上がってましたね。

ちょこちょこと出てきて、アスファルトの上でお腹を見せます。顔を近づけると、ペロペロとなめてきます。

推定3歳の女の子の犬。


「もえちゃんそっくり!もうこの子に決まりだ。」

不安より期待が上回ってました。

その日は対面のみだったので、保護団体のスタッフさんと話をしておわりました。


いよいよ迎え入れる日

初対面の日から1週間後、正式にゆずり受けることになりました。

ゆずり受けると言っても、もちろん「はいはいどうぞ」と簡単なものではありません。

持ち家か、賃貸か?
犬は自宅内で生活出来るか?
家族構成
生活習慣
犬と生活したことがあるか?
病気のとき、動物病院には速やかに行けるか?

などなど、事前調査があります。

僕の場合は、自宅内の写真も事前に送りました。


何よりも重要なのが、

「最期までその子の世話を出来るか?」

ということです。

保護団体にいる子たちは、何らかの事情があり、1度家族の元から離れたことのある子もいます。

そういった子たちを、「やっぱりダメだった」と再び保護団体に戻すわけにはいきません。これだけは死守しないといけないのです。

(それが初めてでも、保護団体にお世話になる事がないのが一番いいのですが。。)


10月中旬で、その日はあいにくの雨でした。

1週間ぶりの再会です。

その当時で推定3歳。保護団体で1〜2年ほどくらしていたんじゃないかな。

なので、スタッフさんが帰られたあと、玄関にしばらく座って外を向いていました。さびしかったのかもしれないですね。


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来てまもない頃。真っ黒。黒い犬は良いですね。

ちなみにプロフィールアイコンの犬はこの子。
現在は歳をかさね、初老の仲間入りです。


新しい生活の始まり

2代目わんこということもあり、犬とのくらしが全くの初めてではありません。

当たり前ですが、犬にはそれぞれ個性があります。同じようにいくはずもありません。

けど、
子犬ではなく成犬であるということ
保護団体で集団生活をしていたこと


を考えると、基本的なしつけのようなものは出来ていたと思います。

新たに全てのしつけをする必要はありませんでした。

初めは、犬も僕もお互い様子見ですね。こういうときは、のんびりやったほうがうまくいくと思います。


家族会議ののち、名前は「あんず」に決まりました。

保護団体では「あけみ」ちゃんと名付けられており、「あーちゃん」と呼ばれていました。

「あーちゃん」と引き続き呼ぶほうが、この子も戸惑わないと思ったんですよ。なので、「あ」の付く名前で「あんず」になりました。

あんずちゃん、あーちゃんです。

名前呼んでると、なんかもう「あーちゃん」がしっくりくるんですよ。


1人が好きみたいで、どちらかというと「かまってちゃん」ではありません。

これも新たな発見でしたね。もえちゃん(初代愛犬)は「かまってちゃん」でした。

ご飯の食べ方、水の飲み方、う◯この仕方、散歩コースなどなど全て違うんです。

当然か。

これが新鮮でした。楽しい。

先代犬と比較しても意味がない。それぞれの犬の良さを楽しむほうがいい。

ただ、あまり変わっていないこともあります。

散歩に行く、ご飯を食べる、寝る、の繰り返し。もえちゃんもそのような暮らしをしていたのですが、あーちゃんもそのようなシンプルな暮らし。1つ1つの出来事を受け入れ、よろこんでくれています。散歩途中で仲良くしてくれる犬もわずかですがいます。インドアな僕に合わせてくれているから、あーちゃんには感謝です。


これはあるあるなのかもしれないけど、2代目の子のほうが、初代わんこより過保護になってしまうんじゃないでしょうか。

僕はまさにそうです。

もえちゃんが9歳という若さで亡くなったので、健康には敏感になってしまいます。

少し元気がなさそうだったりしたら、すごく不安になってしまう。

フードも少し高価なものを与えています。健康で長生きしてほしいもん。


犬と暮らすということ⑦につづく